ドコモとノキアが共同開発した5G実験環境で8K映像のリアルタイム5G無線伝送に成功

2016年5月26日 10時50分更新


 株式会社NTTドコモは、2016年5月19日にノキアと共同で実施した第5世代移動通信方式技術検証実験において、8K映像のリアルタイム無線伝送に世界で初めて成功したと発表した。

 ドコモは、ノキアと2014年5月から5Gに向けた無線通信技術の実験協力を進めており、2014年12月には屋内において、さらに2015年11月には実際の商業施設において、2Gbps以上の5Gミリ波通信実験に成功している。

 今回の実験では、ドコモとノキアが共同で開発した5Gミリ波無線伝送実験環境と、日本電信電話株式会社NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した次世代映像圧縮方式「H.265/HEVC」対応の8K HEVCリアルタイムエンコーダを組み合わせることにより、4K映像の4倍、フルHD映像の32倍のビットレートとなる48Gbpsの臨場感あふれる8K映像を、145Mbpsから85Mbpsの間で複数のビットレートの信号に圧縮し、リアルタイム伝送した。
 なお、2016年5月25日から東京ビッグサイトで開催される「Wireless Technology Park 2016(WTP2016)」内「5G Tokyo Bay Summit 2016」において、本実験のデモンストレーションを見ることができる。

【実験概要】

1.本実験における各社の役割
 ドコモ : 多様なフィールド環境におけるミリ波無線通信実験の実施経験を活かし、スループットを最大化する無線通信実験環境の調整・構築を行い、実験を実施。
 ノキア : ビームトラッキング機能を搭載したミリ波(70GHz帯)広帯域無線通信実験装置をドコモと共同で開発・提供。

2.実験システム構成

3.実験模様

 ドコモプレスリリース:https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2016/05/24_01.html
  
  

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