ノキアがNTTドコモに、2020年のサービス開始を目指し5G商用ネットワーク構築に向け基地局制御部を提供

2018年1月29日 13時00分更新


 ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社は、国内最大の通信事業者である株式会社NTTドコモと5Gモバイルネットワーク展開に向け、商用化をめざした5G基地局制御部の提供に合意した。

 2020年のサービス開始を目指す5Gの商用化に向けた動きが国内でも進んでおり、ノキアは、NTTドコモに5G商用サービスの開始に向けた機器を提供することを発表した。

ノキアドコモ

 ノキアが提供するのは、5Gのモバイルネットワークを構築する際の基地局の制御部。すでにNTTドコモで稼働中の既存設備を改造することで、4G/LTEから5Gへの移行を支援する。具体的には、ドコモの既存設備に対して、3GPPに準拠した新しい無線インタフェースである5G New Radio(5G NR)をベースとし、ノキアが開発したAirScaleと呼ぶハードウエアを組み込むことで、5Gへの対応を実現する。

 今回の機器とソリューションの提供によりノキアは、ドコモの5Gへのスムーズな移行を支援するとともに、既存の運用環境への統合をサポートする。両社は3G、4G/LTEでの提供契約に続いて、5Gでも実証実験などで協力してきた。これまでの協業に続いて、5G無線部を集中管理できる5G基地局制御部を提供して、5G商用化のステップを進める。

 一方で2018年1月17日には、ファーウェイがソフトバンクと共同で4.5GHz体を使った5G実証実験を開始している。2017年12月に実施した実証実験では1端末あたり3.31Gbpsのスループットを記録した。両社の共同実験では今後、5G NRによる高速移動時の性能検証や超高速モバイルブロードバンド通信、コアネットワークの動作の検証などを行う。
 

 
 
 

 

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