IIJ、KDDIのLTE回線を利用した法人向けサービス「IIJモバイルサービス/タイプK」の受注を開始

2015年4月1日 15時42分更新


 4月1日、IIJは法人向けにKDDIの4G LTEネットワークを利用したモバイル通信サービス「IIJモバイルサービス/タイプK」の受注を開始した。個人向けへの提供は未定。

 「IIJモバイルサービス/タイプK」は下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsのモバイルデータ通信サービス。通話には対応していない。
 これまでIIJはNTTドコモのLTE/3G網を利用した「タイプD」、ワイモバイルの3G網を利用した「タイプE」の2つのキャリアに対応したサービスを提供してきたが、「タイプK」の提供を開始することで日本初のLTEマルチキャリアMVNOサービスを実現することになるという。各キャリアの回線を揃えることで、エリア補完効果による接続性の向上、一つのキャリアに障害が起きた場合のバックアップ用途、バックアップ回線の高速データ通信量をアクティブ回線と無駄なく共有できる複数キャリア間でのデータシェアなど、マルチキャリア対応によるメリットが期待できるとしている。

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 料金プランは3つ用意。月額5,500円(税抜、以下同)で月間データ通信容量が7GBの「定額プランL」、月額900円で月に3GBまで使える「定額プランライト」、年額10,000円で1年間利用分(月間データ通信容量3GB)を一括購入する「定額プランライト:いちねん」といったラインナップを揃えている。

 この他、固定グローバルIPアドレスを割り当てる「固定IP定額プランL」(初期費用10,000円、月額13,200円)、端末の接続先を限定して、業務に不要なサイトへのアクセスを禁止する「IIJモバイル Biz+サービス」(初期費用として1契約あたり10,000円、月額料金は1アカウントにつき300円)も利用可能となっている。

 更に「定額プランL」の場合、他のキャリアの回線を利用する「タイプD 定額プランL」と「タイプK 定額プランL」とのデータシェアサービスも利用できる。「タイプD」、「タイプK」の両サービスをまたいで、データ通信量を他の回線と分け合うことができ、月間の高速データ通信量が7GBを超える回線があっても、他の回線の高速データ通信量に残量があれば、超過した回線でも引き続き高速データ通信を利用できるという。こちらは初期費用が20,000円、月額料金は不要。

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