KDDI、世界初の技術でSIMを活用したIoTセキュリティ技術を開発 高いセキュリティで不正アクセスを防止

2016年10月21日 15時11分更新


 KDDI株式会社と株式会社KDDI総合研究所は、SIMを活用したIoTセキュリティ技術の開発を発表した。

 この技術は、IoT機器の通信にSIMの高いセキュリティ耐性を持たせることで不正遠隔操作やなりすましを防止する技術であり、これによってSIMの特徴を生かした遠隔保守も可能となる。

 社会インフラを支える装置や家電製品など様々なモノがネットワークにつながるIoTでは、不正遠隔操作やなりすまし、データの盗聴など、セキュリティ面での課題がある。KDDIとKDDI総合研究所は、SIMの高いセキュリティ耐性に着目し、IoT機器の通信における暗号鍵 管理技術を開発、実証した。これにより様々なIoT機器をより安全に利活用することが可能になる。なお、SIMを活用したIoT機器の通信向け暗号鍵管理技術の開発と遠隔保守の実証は世界初とのこと。

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 今後想定される活用事例として、監視カメラや災害観測などのインフラを支える機器がネットワークにつながるケースに対して、本技術の適用により通信の安全化と遠隔保守が可能になるほか、家電製品のリモートアップデートや、スマートフォンを利用して家の鍵を開けることなどができるようになるだろう。

 KDDIとKDDI総合研究所は、今後も、通信を活用してより良い社会の実現を目指すと述べている。
  
  
  

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