スマートデバイス出荷台数、ノートパソコンの3倍規模に成長

2014年6月24日 12時26分更新


・スマートデバイスの出荷台数は、2013年度 3,679万台と過去最高に
・2015年度には、タブレット端末とノートPCの年間出荷台数が逆転する見込み
・今後は「法人向け」の存在感が年々増加。スマートデバイス市場拡大の原動力に

 
 
 ICT総研は24日、「2014年度 スマートデバイスの需要動向調査」を発表した。

 それによると、2013年度のスマートフォンとタブレット端末を合わせたスマートデバイスの出荷台数は3,679万台となっており、過去最高の数字となっている。この数字は同年のノートパソコンやフィーチャーフォンの出荷台数の約3.3倍という数字になっており、もはや必須のアイテムとなったことを示しているだろう。市場は今後も順調に成長を続けていき、2017年には4,300万台にまで達するとICT総研は予測している。

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 スマートデバイスのうち、スマートフォンとタブレット端末の内訳を見てみると、タブレットの数字は順調に伸びていく一方、スマートフォンの方は微増の傾向で、ほぼ横ばいの数字となっていることがわかる。これはスマートフォンが必要な人にはほぼ行き届いたということで、右肩上がりの成長は止まったと見るべきだろう。ソフトのパソコンとの互換性やセキュリティの向上など、ノートPCに代わる環境が整ってきたとして、法人向けのスマートデバイスが今後の市場の原動力となっていくとICT総研は指摘する。

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 一方コンシューマーの側としては、これからはスマートフォンとタブレット端末というマルチデバイスでの使用が主になっていくだろう。先日NTTドコモがiPadを発売したように、キャリア側としてもマルチデバイスの浸透をより図っていきたいようだ。これからタブレット端末の需要が増えていくにつれて、どのようなサービスが展開されていくか注目していきたい。

なお詳細なレポートに関しては以下のリンクを参照してもらいたい。
・ICT総研:2014年度 スマートデバイス需要動向調査
http://www.ictr.co.jp/report/20140624000062.html

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