インテルセキュリティとMMD研究所が「乳幼児のスマートフォン利用実態」を共同調査

2016年3月31日 12時24分更新


 モバイル専門マーケティングリサーチ機関であるMMD研究所は、インテルセキュリティと共同で、 2016年3月10日~3月12日に、 0~6歳(未就学児)の乳幼児をもつ20歳~49歳でスマートフォンを所有している女性2,190人を対象に「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」を実施した。
 
【調査サマリ】
■ 乳幼児がスマートフォンに接触し始めた年齢は「0~2歳」までで47.0%
■ 乳幼児のスマートフォン利用の実態、「子どもひとりで使用」が約半数
■ 約2割の乳幼児が「画面ロック解除(パスコード/パターン入力)」ができると回答
■ 乳幼児もスマホ依存傾向、「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」が64.5%
■ 有料アプリのダウンロードやアプリ内課金など乳幼児による意図しない請求の平均額「12,528円」
■ スマートフォンへのセキュリティ対策「特になにもしていない」が65.4%
■ 乳幼児がスマートフォンに接触し始めた年齢は「0~2歳」までで47.0%
 

 0~6歳(未就学児)の乳幼児をもつ20歳~49歳でスマートフォンを所有している女性2,190人を対象に、自身の子どもが何歳からスマートフォンを見たり使ったりし始めたかを聞いたところ、最も多かった年齢は「2歳」で19.7%、次いで「1歳」が18.9%となり、「0~2歳」までに約半数の47.0%の乳幼児がスマートフォンに接触していることがわかった。また、「見せたり、触らせたりしたことはない」という回答は20.0%となった。
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 続いて、子どもにスマートフォンを触らせたことがあると回答した人(N=1,752)に、子どもがどれくらいの頻度でスマートフォンに接触しているかを単数回答で聞いたところ、「ほぼ毎日」が30.6%と最も多く、次いで「週2,3回程度」が25.0%となった。ちなみに「数回触らせた程度で、それ以降は 利用させていない」という回答は8.9%だった。
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■ 乳幼児のスマートフォン利用の実態、「子どもひとりで使用」が約半数
 子どもが日常的にスマートフォンに触れていると回答した人(N=1,596)を対象に、お子さんは誰とスマートフォン利用することが多いかを複数回答で聞いたところ、「自分(母親)」が68.5%と最も多く、次いで「子どもひとりで」が49.6%となった。
 また、「子どもひとりで」という回答を年齢別で見ると、 2歳以上の乳幼児は約半数という結果となった。
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■ 約2割の乳幼児が「画面ロック解除(パスコード/パターン入力)」ができると回答
 子どもが日常的にスマートフォンに触れていると回答した人(N=1,596)を対象に、お子さん自身がスマートフォンでできることを聞いたところ、「できる」「恐らくできる」という回答を合わせると「カメラ撮影」が67.7%と最も多く、次いで「特定のアプリで遊ぶ」が66.0%、「ホームボタンや電源ボタンを押して、液晶画面を立ち上げる」が65.5%とワンタッチで操作できる操作が上位に挙がった。
 ちなみにワンタッチ以外の操作で乳幼児ができる操作では「画面ロック解除(パスコード入力)」が23.3%、「画面ロック解除(パターン入力)」が21.9%という結果となった。
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■ 乳幼児もスマホ依存傾向、「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」が64.5%」
 子どもが日常的にスマートフォンに触れていると回答した人(N=1,596)を対象に、お子さんにスマートフォンを使用させていて起こったことを聞いたところ、「よくそうなることがある」「過去したことがある」を合わせると、「使いすぎ・なかなか手放そうとしない」が最も多く64.6%、次いで「勝手に写真や動画を撮っていた」が45.7%、「電話をかけていた」が45.4%となった。
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■ 有料アプリのダウンロードやアプリ内課金など乳幼児による意図しない請求の平均額「12,528円」
 「アプリ(有料)をダウンロードしていた」または「意図しない課金・請求があった」という回答をした人(N=96)を対象に、金銭が発生した際に最も大きかった金額をフリー回答形式で聞いたところ、「答えられない」と回答した38人を除いた58人の平均額は「12,528円」で中央値としては「1,000円」となった。ちなみに、今回の回答で最も大きかった金額は「500,000円」だった。
 
 子どもにスマートフォンを触らせていてびっくりしたことや困ったことの自由解答欄で、課金に関することは下記回答が挙がった。
・ ヤフオクの落札(30代・専業主婦・2歳)
・ ツムツムのゲームをやっていたのでそばを離れていたら、その間に勝手にルビーを大量のハートと交換していたり、コインでプレミアムボックスを購入していた(30代・専業主婦・5歳)
・ 勝手に課金ゲームで遊んでいた (30代・会社員・4歳)
・ 携帯を触っていたら、フリマアプリから商品を購入するボタンを押していて購入するはめになった(20代・会社員・4歳)
・ 子供の声に反応して、スマートフォンが音声認識をして国際電話をかけてしまったこと(30代・専業主婦・3歳)
(一部抜粋)
 
■ スマートフォンへのセキュリティ対策「特になにもしていない」が65.4%
 子どもが日常的にスマートフォンに触れていると回答した人(N=1,596)を対象に、お子さんに触らせているスマートフォンにセキュリティ面で対策していることを複数回答で聞いたところ、「特になにもしていない」が65.7%と最も多く、次いで「端末内で設定できるアクセス制限や機能制限を利用している」が14.6%、「無料のセキュリティアプリを入れている」が13.0%となった。
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 本調査を受けて、インテルセキュリティは、「今回の調査結果から分かる通り、スマホを子育てで利用する親が多くいる中、幼い子どもがスマホを操作することで問題が起こっており、さらに金銭的な被害まででてきています。最近では街中で乳幼児が母親のスマホを手にしている姿を度々見かけるようになっていると思いますが、思いがけない誤操作などで親自身が困ることになります。自分の手から離れて利用されるため、万が一に備えモバイル向けのセキュリティ製品を活用いただくことが大切になります」とコメントしている。

■ 調査概要
「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」
・ 調査期間:2016年3月10日~3月12日
・ 有効回答:2,190人
・ 調査方法:インターネット調査
・ 調査対象:0~6歳(未就学児)の乳幼児をもつ20歳~49歳でスマートフォンを所有している女性
・ 設問数:14問
 
 

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