2015年第1四半期 国内クライアントPCの出荷台数は前年同期比41.5%減、過去最大のマイナス値に

2015年5月20日 11時19分更新


 5月19日、IDC Japanは2015年第1四半期 国内クライアントPC市場実績値を発表した。

 同発表によると2015年第1四半期(1月~3月)における国内クライアントPC出荷台数は前年同期比41.5%減となる320万台であり、この下げ幅はIDCが国内で調査を行って以来、過去最大のものであるという。
 この内訳はビジネス市場が194万台で前年同期比45.6%減、家庭市場は126万台で同比33.8%減となっている。
 要因は2014年第1四半期に起こったWindows XPサポート終了に伴う駆け込み需要、消費増税前の駆け込み需要による特需の反動であり、前年同期比41.5%減という数字は、金融危機が起こった2009年第1四半期の8.6%減、東日本大震災があった2011年第1四半期の16.2%減と比較しても大きなマイナス値となっている。

 上位5社のベンダーシェアは2014年第4四半期(10月~12月)と比べて順位の変動は起こらなかったものの、各社大きく数字を落としている。そんな中、富士通は前年同期比49.3%減となったものの、ビジネス市場においてはNEC レノボ グループを抜き1位になった他、東芝は同37.6%減と他ベンダーが軒並み4割以上マイナスとなっている中、健闘した数値を残している。

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 IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション リサーチマネジャーの片山雅弘氏は「反動が収まったとしても、以前の状態に戻れずに落ち込みが続く可能性がある。特に家庭市場は、スマートフォンやタブレットの影響を受け、第1四半期の出荷台数としては1999年以来の少ない台数になっている」と分析している。

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