国内BPOサービス/ビジネスコンサルティング、3年連続プラス成長

2014年5月15日 16時30分更新

・国内BPOサービス、ビジネスコンサルティング市場の2013年市場規模は8,973億円
・コスト削減を目的とする案件だけでなく、売上の拡大を支援する案件が徐々に増加。

 
 
 IDC Japan株式会社は、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)およびビジネスコンサルティングから構成される「国内ビジネスサービス市場」予測を発表した。発表によると2013年の同市場規模は8,973億円(前年比5.0%増)、リーマンショック以降では最も高い成長率で3年連続のプラス成長を遂げた。

 具体的には人事、カスタマーケア(コンタクトセンター)、財務/経理、調達/購買の4分野における国内BPOサービス市場の2013年の支出額規模が、前年比4.6%増の6,105億円と、初めて6,000億円を超えた。また国内ビジネスコンサルティング市場の2013年の支出額は前年比5.9%増の2,868億円。国内企業のグローバル展開に関わる支援、ビッグデータ/アナリティクスの活用に関する案件等が市場成長の要因となっている。

 業務効率化やコスト削減に対する貢献が引き続き求められている国内BPOサービス市場の一方、コンサルティング市場では、リーマン・ショック以降主流であったコスト削減を目的とする案件だけでなく、新たな技術の活用やイノベーションの創出を通じ、売上の拡大を支援する案件が徐々に増加しているようだ。IDC Japan ITサービス マーケットアナリストの植村 卓弥氏は「いずれの市場に対しても影響が強くなってきているのはビッグデータやクラウド、ソーシャル、モバイルといった新たなプラットフォームの活用」と解説している。

 「間接業務の変革と効率化により生み出した原資を、イノベーションや成長への投資に向けていく」という、これまでとは異なる流れが加速している。

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