光コラボサービスによって固定ブロードバンドサービス市場は成長傾向、2017年度末には3,071万件へ

2015年6月11日 13時03分更新


・2014年度末の固定ブロードバンドサービスは3,628万件で市場規模は横ばい傾向
・2015年度末のFTTH加入者数は2,816万件に成長、 2017年度には3,000万件突破へ
・セット割引サービス利用者は全体の17%、NTT光コラボのセット割引利用者は2%
・ドコモ光、ソフトバンク光など光コラボセット割引サービスの利用者満足度が高まる傾向

 
 
 6月10日、ICT総研は「2015年度 ブロードバンドサービスの市場動向調査」の結果を発表した。

 まずFTTH、ADSL、CATVインターネットを合わせた固定ブロードバンドサービスの2014年3月時点での加入者数だが、3,628万件で前年比僅か1%増に留まってしまっている結果となった。この内訳はFTTHが2,665万件で74%を占める一方、純増数は128万件でほぼ昨年を下回る結果になっている。またADSL回線も減少傾向が続き、370万件で全体の10%にまで落ち込んでいる。CATVインターネットも前年の605万件から592万件へと減少しており、ICT総研では「FTTHやモバイル・ブロードバンドサービスとの競争が激化し、価格の安い他のサービスに流れた」結果であると指摘している。

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 一方今後の需要予測では、2月から開始されたNTT東西による光コラボサービスによって上昇傾向に推移すると予測。3月時点では光コラボサービス契約数は27万件でFTTH全体の1%に過ぎないが、2015年度にはサービスの開通が進むことで純増数は151万件程度まで増加し、2017年度末には3,071万件の市場に成長すると予測している。

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 またICT総研ではモバイル・固定ブロードバンドサービスのセット割引の利用者数についても調査している。2015年5月に実施したWebアンケート調査(回答者数3,335件)によると、auスマートバリューの利用者がトップで11.3%。2位がNTT光コラボ利用者が2.4%、3位がヤフーBBのセット割引利用者で1.5%と続いている。
 セット割引を利用しているユーザーは合計で17%と少なく、セット割引を利用していないユーザーが31.9%、セット割引の対象となっていないサービスのユーザーが51.2%で、全体の83%を占めているのが現状のようだ。

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 最後に固定ブロードバンドサービスの利用者による顧客満足度を見てみると、ソフトバンク光が75.7ポイントでトップとなっている。2位はドコモ光で72.2ポイント、3位がeo光で68.8%。
 ICT総研によると、昨年までの調査ではeo光やauひかりの満足度が他を圧倒する傾向が見られたというが、今回の調査結果ではソフトバンク光やドコモ光の満足度がこれらのサービスに対する満足度を上回る結果となっている。これはFTTHサービスとモバイルサービスのセット割引の影響でサービス価格に対する満足度が高まったことが影響と分析されており、その証左にNTTフレッツ光に対する満足度は65.1Pに留まっている。

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 今後はモバイルとのセット割引に留まらず、電力会社とのエネルギー料金とのセット割引や異業種提携によるセット割引サービスが、モバイル・固定ブロードバンドサービスの市場規模を拡大させるとしている。

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