エクスペディアの2015年インバウンドランキング、今最も旅行者が増えている国は香港 韓国、台湾

2016年1月19日 15時49分更新


 AAE Japan株式会社は、エクスペディア経由の予約状況に基づき、2015年の年間のインバウンドデータを分析しその結果を「2015年インバウンドランキング」として発表した。

 2015年、訪日外国人数は昨年対比で175%、アジアだけに絞ってみると209%で約2倍ちかく伸びているという結果となった。訪日外国人数増加の要因として、円安、LCCの増便、地方の訪日施策強化などがあげられている。

 そのなかでも、最も訪日観光客が増えたのは香港で前年比の約3倍となった。理由の1つとしては、日本就航2年間で利用客100万人を突破した「香港エクスプレス」の存在があげられる。事実、2015年の1年間でも、名古屋-香港路線が週9便に増便、新たに広島-香港路線が就航するなど、現在、東京(羽田・成田)や大阪のほか、福岡、名古屋、広島にもフライトが飛んでいる状況だ。

■ 2015年訪日客伸び率ランキング

1位 香港 272%
2位 韓国 196%
3位 タイ 193%
4位 インドネシア 186%
5位 台湾 185%
6位 シンガポール 169%
7位 メキシコ 161%
8位 イタリア 158%
9位 オランダ 157%
10位 マレーシア 155%

 また、訪日観光客に人気の日本の都市では1位に東京、2位に大阪、3位は京都という結果になった。それと、今一番伸び率が上がっている日本の地方都市では熊本が359%で首位となった。

■ 2015年訪日客人気都市ランキング

1位 東京
2位 大阪
3位 京都
4位 沖縄
5位 福岡
6位 札幌
7位 名古屋
8位 成田
9位 広島
10位 神戸

■ 2015年地方都市 訪日客伸び率ランキング

1位 熊本 359%
2位 旭川/富良野 308%
3位 名護 275%
4位 金沢 233%
5位 千歳 232%

 熊本の人気を押し上げているのは、訪日客伸び率ランキングで1位の香港で、熊本県のキャラクター「くまもん」が大人気だということも要因となっているようだ。

■ 2015年訪日客の宿泊地構成[東京]

2015年訪日客の宿泊地構成[東京]

 東京都内の訪日観光客の宿泊地構成では、新宿の人気が最も高く、約3人に1人が宿泊している結果となっている。新宿が選ばれる理由としては、高級ホテルからお手頃なビジネスホテル、カプセルホテルなど、多様な宿泊施設が揃っていることや、都内各所だけではなく、人気スポットへもアクセスしやすいという点が人気を博しているようだ。
  
  

関連カテゴリー