2016年度の電子書籍市場規模は1,976億円、電子出版市場は5年後に3,500億円市場へ—インプレス総合研究所

2017年8月7日 10時14分更新


 インプレス総合研究所は、新産業調査レポート『電子書籍ビジネス調査報告書2017』を発表した。同調査は、「通信事業者」「出版社」「電子書籍ストア」「取次事業者」「ポータルサイト」「コンテンツプロバイダー」等の主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査、ユーザーへのアンケート等を分析したものである。
 
 同調査によると、2016年度の電子書籍市場規模は1,976億円と推計され、2015年度の1,584億円から392億円(24.7%)増加している。電子雑誌市場規模は302億円(対前年比24.8%増)と推計され、電子書籍と電子雑誌を合わせた電子出版市場は2,278億円となった。2016年度以降の日本の電子書籍市場は今後も拡大基調で、2021年度には2016年度の約1.6倍の3,120億円程度になり、電子雑誌市場規模440億円と合わせた電子出版市場は3,560億円程度と予測されるという。
  
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 2016年度の電子書籍市場規模のうち、コミックが前年度から340億円増加の1,617億円(市場シェア82%)、文字もの等(文芸・実用書・写真集等)が同51億円増加の359億円(同18%)となっている。
 
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 モバイル(スマートフォン・タブレット)ユーザーに対して、電子書籍の利用率を調査したところ、有料の電子書籍利用率は17.6%となり、昨年から1.1ポイント増加している。
 
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 近年、増加傾向にあるdマガジンやKindle Unlimitedのような月額課金の読み放題サービスの利用率を調査したところ、「すでに利用している」は17.5%となっている。また、「利用したい」「興味はある」まで合わせると、58.0%に上るという。
 
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 2016年度の無料マンガアプリ広告市場規模は前年の1.9倍である78億円になり、無料でマンガを読めるアプリやサービスの利用が拡大している。引き続き無料マンガアプリの広告市場は拡大が見込まれ、2017年度は2016年度の約1.3倍の101億円に達すると予測されるという。無料マンガアプリの利用頻度は、「1日に1回以上」が32.7%、「週に1回以上」利用するユーザーは67.4%と高い結果となっており、利用頻度は昨年度調査よりも高まっている。  
 
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 利用している無料マンガアプリやサービス名は、「comico」(24.0%)、「LINEマンガ 無料連載」(20.0%)、「少年ジャンプ+」(13.7%)、「マンガワン」(11.8%)、「pixivコミック」(9.6%)の順となっている。
 
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■調査概要
・電子書籍の利用率調査
調査対象 :コロプラ スマートアンサーの保有するモニター
有効回答数 :12,173サンプル
サンプリング :性年齢階層別スマートフォンでのインターネット利用人口構成比に可能な限り整合する
ように抽出
調査手法 :スマートフォン・タブレット上でのウェブアンケート
調査期間 :2017年6月22日(木)~6月28日(水)

・有料電子書籍利用実態調査
調査対象 :上記の利用率調査で有料の電子書籍を利用していると回答した人
有効回答数 :1,480サンプル
調査手法 :スマートフォン・タブレット上でのウェブアンケート
調査期間 :2017年6月28日(水)~7月3日(月)

・無料マンガアプリ/サービス利用実態調査
調査対象 :上記の利用率調査で無料マンガアプリ/サービスを利用していると回答した人
有効回答数 :1,026サンプル
調査手法 :スマートフォン・タブレット上でのウェブアンケート
調査期間 :2017年6月29日(木)~7月3日(月)
 
 
 

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