スプリント社と共同開発したAndroidスマートフォン「AQUOS CRYSTAL」――ソフトバンクモバイル新商品発表会

2014年8月18日 16時27分更新

8月18日、ソフトバンクモバイルは新商品発表会を開催し、シャープのAndroidスマートフォン「AQUOS CRYSTAL」が発表された。本機種は米スプリントとの共同開発プラットフォームを使って開発されているのが特徴だ。2013年7月にスプリントがソフトバンクグループ参加に入って以来、両社はシナジーを最大化すべく取り組んできており、今回はその第一弾になるという。

マーケティング戦略統括部・統括部長の田原眞紀氏が登壇し、商品の説明を行なった。

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「AQUOS CRYSTAL」

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本機種はソフトバンクモバイル独占モデルとして発売される。最大の特徴はフレームにあり、業界初のフレームレス構造を搭載したモデルとなっている。フレームレスにより従来と液晶の大きさはそのままに、機体の大きさは小さく、持ちやすくなっている。まるで画面だけを持つような間隔、手のひらいっぱいのブラウジング、背景だけを切り取る感覚の写真撮影等が楽しめるという。また動画コンテンツは手のひらから溢れ出るような臨場感をともなう。

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Harman社の独自の音声復元技術であるClari-Fiを搭載し、ミュージックプレイヤー再生時だけでなく様々な動画再生時にも高音質なサウンドを楽しめ、目の前で生演奏を聞いているかのような臨場感を味わえる。またHarman/kardonの高音質スピーカーを標準セットしているのも大きな特徴だ。本機種を購入するだけで本格的な音楽を日常的に楽しめるようになっている。

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他にも3日間越えのバッテリー持ち、翻訳ファインダー、音声通話をクリアにするHD Voice機能も搭載する。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ピンク、ブルーの4色、ソフトバンクセレクションでは専用カバーも用意する。

日本では8月29日より発売され、8月19日より予約開始だ。アメリカではスプリントだけでなく、プリペイド携帯を販売する「Boost Mobile」、「Virgin Mobile」の計3社より発売される。

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またプレミアムモデルとしてもう一機種、「AQUOS CRYSTAL X」も発表された。「AQUOS CRYSTAL」のフレームレス構造はそのまま、5.5インチの大画面が搭載される。こちらは日本限定の発売となり、今年の12月以降の発売予定だ。「AQUOS CRYSTAL」、「AQUOS CRYSTAL X」共にVoLTEに対応予定だという。ソフトバンクは以前からVoLTEには対応予定としてきたが、具体的な話としては本機種で初めて出てきたことになる。

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シャープの代表取締役である髙橋興三氏も登壇し、本機種の狙いについて語った。シャープは通信技術を重要と考えており、白物家電、自動車、インフラとの連携も見据えている。
その通信分野で地位を築くため、世界一の市場であるアメリカでの挑戦は避けられない。そのためソフトバンク、スプリントと協定し今回チャンスを得ることができたという。シャープの持っている技術をフルに投入し、フレームレスを実現した。多くの顧客にコミュニケーションツールとして使ってほしいと語る。

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もうひとつのスプリントとの共同開発として、Androidアプリ取り放題サービス「App Pass」も併せて発表された。ソフトバンクとスプリントで共同開発プラットフォームを使用することにより、同じサービスを日米で提供できるようになっている。総額4万円以上の人気アプリが選び放題となっており、人気アプリがまとめてパッケージされている。また使用ユーザーには毎月500円分のゲームの課金アイテムなどに使えるチケットがプレゼントされることも大きな特徴だろう。月額370円で使用でき、8月29日よりサービス開始される。

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今回の発表ではスプリントとの共同開発プラットフォームに注目すべきだろう。これによりコストダウンの他、競合優位性のある独自仕様の端末を発売できるようになるという。今後スプリントとのシナジーは今後ますます増してくることで、日米両方の市場で存在感を発揮していけるかに注目していきたい。

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・質疑応答

Q.スプリントとの共同開発によって開発や調達におけるコスト削減は果たせるというが、ソフトバンクやスプリントの市場における位置を鑑みて、もう少し具体的にどのような効果が期待できるのか。
A.グループシナジーを目指した際、スケールメリットを得られるというのが一番大きい。ただしそれぞれの市場にあったUI、サービス、それぞれカスタマイズが必要だと思っている。その良さの部分は残しつつ、共同開発をすることによって、今回のような独占モデルを提供可能になる点が一番のメリットだと考えている。コストダウンに関して具体的な数字は出せないが、工数を減らすことはできている。

Q.共同開発によってユーザーにとってどんなメリットがあるのか。
A.コストの部分が大きい。またスケールが大きくなると調達コストが下がる、それが結果的にユーザー還元されるだろう。またApp passなど、グローバルなスケールを得ることで独占のものをユーザーに届けることができる。

Q.この時期に新商品投入の意味合いは? また今回の機種のソフトバンクにおける位置づけは?
A.準備ができたからこの時期に発売することにした。iPhone、Androidそれぞれのユーザーのニーズに合わせてラインナップを出していきたいと考えている。今日の状況からいうと独自仕様の端末の方が惹きが強いと考えているので、今回の機種は我々の戦略商材と考えてもらって良い。

Q.おサイフケータイなど、日本向けの仕様が少ないようだが、これは共同開発のデメリットでは?
A.日本向け仕様の機能は必ずしも必要ではないと考えている人は結構多い。また調達のスケールを鑑みた時、その効果を最大化するために本機種を販売するべきだと考えた。

Q.共同調達で他のOSは考えてる?
A.未定。将来のことに関してもコメントは出来ない。

Q.シャープとの共同開発に踏み切った理由は?
A.スプリントとの協議の上、このタイミングにおいてはシャープさんになった。フレームレスという液晶の部分が大きい。他社との共同開発はこれから検討。

Q.共同開発プラットフォームはシャープだけのものになるのか?
A.スプリントとソフトバンクの開発したプラットフォームを基に各通信キャリアの設定やコンテンツの配信を考えている。また独自性の強い端末(iPhone等)に関しては難しい。共同開発ができるベンダーさんに関しては本プラットフォームを基に開発していきたい。しかし今後は個別に開発するものもあるし、端末開発すべてがこれに統一されるわけではない。

Q.海外で使われている2.5G帯に対応していないのは?
A.今回の端末には対応していない、今後は対応していく可能性は十分ある

Q.日米での価格、イメージは?
A.アメリカに関しては日本でのコメントは出来ない、AQUOS CRYSTALは新規NMPでは実質0円で提供する。

Q.アメリカ市場へのソフトバンクグループとしての施策は?
A.日米で共通化できるところはする、あとはそれぞれのニーズに合わせて。

Q.アメリカのユーザーへのメリットは?
A.価格優位性が出せる。またAQUOSという液晶ブランドをスマートフォンで使える点において、スプリントとしても独自性が出せるのでは。

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