ソフトバンク、NB-IoT向けNIDD技術を使用した商用環境での試験サービスを開始

2018年10月1日 17時21分更新

 ソフトバンクは、IoTデバイス向けのLTE通信規格であるNB-IoTにおいて、3GPPで新たに規格化されたNIDD(Non-IP Data Delivery)技術の商用環境での接続試験に、世界で初めて成功したという。これを受けてサービス事業者を募り、商用環境での試験サービスの提供を開始する。
  
 NIDDは、IoTデバイスにIPアドレスを割り当てることなくデータ通信を行うことができる新しい通信技術で、通信にインターネットプロトコルを使わないことにより、IoTデバイスを狙った悪意のある攻撃を受けるリスクが低く、高セキュリティーなネットワークを構築することができる。
 また、従来のデータ通信時に付加的に必要となるヘッダー情報などのデータが削減されることにより、通信に必要な電力を抑えられ、バッテリーを長持ちさせることができるほか、より広いエリアをカバーすることが可能となる。さらに、各サービスプロバイダーが提供するIoTプラットフォームや外部アプリケーションサーバーと閉域網で接続することにより、エンド・ツー・エンドで高セキュリティーネットワークを構築することも可能になるという。
  
 ソフトバンクは今後、現在提供している従来のIPアドレスが付与されるNB-IoTおよびCat. M1のサービスに加えて、新たにNIDD技術を導入することで「高セキュリティー」「低消費電力」「高エリアカバー」の特長を生かし、防犯や社会インフラ、農業などのさまざまな事業・領域で対応するデバイスを順次投入し、商用化を目指していくとしている。
  
  同社代表取締役副社長執行役員 兼 CTOの宮川潤一氏は、これまでのIoTでは「セキュリティーの向上」、「消費電力の削減」、「端末の大量展開」といった点が課題であったとして、NIDDの導入でそれらの課題が解決できると主張した。また、同氏は「ドコモもauも国内で早くNIDDを導入してもらいたい。国内にIoTのエコシステムを作ることで、世界をリードする日本のメーカーが育つ」と語った。
 
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