KDDIは「au発表会 2016 Spring」を開催、5GBプレゼントする学割や新機種を発表

2016年1月13日 13時29分更新

 1月12日、KDDIは都内にて「au発表会 2016 Spring」を開催した。今年の春商戦を見据えた新しい学割や、新たなスマートフォン・タブレット4機種が発表された。

学割

au学割は25歳まで毎月5GBプレゼント、学生と家族は1年間毎月1,000円割引適用も

 学割の内容については上記記事を参考してもらいたい。今回発表した学割は25歳以下のユーザーに毎月5GBプレゼントするという特典を用意したが、それについてKDDIの田中孝司社長は「今の学生はデータが欲しい」という観点から説明した。
 KDDIが独自に実施した調査によると、8GB~15GBを毎月使いたいという要望が10代のユーザーで72%、20代で60%に達しており、3~5GBでも20~30%という結果になった。また「通信制限が恐怖」「Wi-Fiスポットを探すのが大変」「親に気を使う」など毎月のデータ容量を気にしながら使っている声が多く声も多かったという。更に3人に1人がデータ容量を超過しているというデータも明らかにし、「いま、スマホが不自由だ」というフレーズで学生の利用実態を指摘。そこで料金の割引だけではなく、毎月5GBプレゼントするというサービスに至ったのだと田中社長は説明した。

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サービス

 携帯料金だけでなく、サービス面でも学生の利用を重視した内容を発表した。学割適用中のユーザーであれば5月31日までに「auスマートパス」「ビデオパス」「うたパス」に加入することで月額料金が7月分まで無料になるキャンペーンは勿論、データチャージカード、au WALLETチャージカードをauショップで販売することが発表された。後者のチャージカードについては、これまで自分のクレジットカードを持たない学生にとってはデータやプリペイドカードにチャージする際は親に頼まなければならないなど不便な面があった。それぞれのチャージカードを店頭で販売することで、学生が親に頼まずとも自分の小遣いで買えるようになる等、利便性を向上させ利用を拡大させる狙いだ。

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端末

 春モデルとして新たに発表されたのはauの独自ブランド「Qua」を冠した「Qua phone」、「Qua tab 02」に、コンパクトモデルとなる「AQUOS Serie mini」、VoLTEやWi-Fiにも対応する折りたたみ式ケータイ「GRATINA 4G」の4機種。いずれもハイスペックではなくミドルレンジよりの性能となっており、この点について「奨励金の話もあるので、ミドルレンジを重視しなければいけない」と昨年末に話題となった総務省のタスクフォースの内容を踏まえた戦略であるようだ。
 この他に従来機種の新色となる「Xperia Z5」のピンク、「BASIO」の「レッド」の2機種、既に発表済みの「Galaxy A8」「DIGNO rafre」、「isai vivid」を加えた合計9機種が2016年春モデルとして展開さされる。

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質疑応答

――昨年からの総務省から携帯料金について等の要請があり、値下げなどを考えたと思うが、データ容量を増やす方針にしたのは何故か?

 今回はザ・学生向けの発表会となった。冒頭で説明したが、今の若年層はデータがもっと欲しいというのが偽らざる要望。そこにしっかり答えた。1GB未満の人に対してはまだ機会を捉えて知らせたい。

――データ容量の少ない人向けは1GBプランの方針なのか?

 カミングスーンなのでいうことは出来ない、政府の方から1GB、5000円と言われているが、もう少し時間を空けたい。

――データ容量のプレゼントについて、他者が追随してきた場合はどうするのか? またデータをプレゼントするからには、他社に対するネットワーク面での優位性があるのか?

 今回は相当ガツンといったので、他社が追随するのは難しいと考えている。追随されたその時はその時。今は「ダブルネットワーク」ということでLTEとWiMAX 2+でやっているが、ほぼ日本中広がっているのでまだまだ余裕があると思っている、それでもつながらないという場所もあると思うので、しっかり対応していきたい。

――データ容量プレゼントで、足りないのは学生だけでなく大人も。何故このタイミングで学割を強化したのか。またQuaフォンのような価格帯が今後主流になっていくのか? これはキャッシュバックを減らしてくという方針によるものなのか

 今回は学生が加入するセールスシーズンということで、そこをターゲットにした。今回は25歳以下まで対象を拡大し、また新規だけでなく機種変更も対象にすることで、既存ユーザーも対象にしているため相当踏み込んだと思う。2000年に学割を始めた時は「学生さんはお金ないよね」でやっていたが、改めて調査して見ると他の年代に比べて圧倒的にデータが足りないという声が大きい。他の年代については乞うご期待ということで

 Quaシリーズについて、求めやすい価格を求めている人に対してベーシックラインを構築していきたいという狙いがある。今後も充実させていく方針で、「Quaシリーズ」は求めやすい価格だが、安心でき、そこそこの性能を持ち、ちょっと未来を入れた。価格についてはこれからは奨励金の話もあるので、ミドルレンジを充実させていかなければと思っている。

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