KDDIが「東京観光タクシー」における多言語音声翻訳システムを活用した訪日外国人向け社会実証を開始

2016年12月21日 10時49分更新


 KDDI、KDDI総合研究所、三和交通、境交通は、「東京観光タクシー」において、多言語音声翻訳システムを活用した訪日外国人向け社会実証を開始した。訪日外国人の交通機関の利用にあたり、タクシー内での言葉の壁を克服するために、多言語音声翻訳システムとそれに関連する研究開発技術を実際のフィールドで社会実証を行う。実施期間は、2016年12月20日~2017年3月(予定)。
 
 「東京観光タクシー」は、時間単位でタクシーを貸し切ることが可能で、東京のさまざまな観光地をタクシーで巡るサービス。移動中も、「東京観光タクシードライバー認定資格」をもった乗務員が普段とは違う東京の新しい魅力を案内する。
 タクシー運転手と訪日外国人の乗客は、タクシーの後部座席に設置されたタブレットならびにマイクと、運転席に設置されたマイクを通して会話を行う。それぞれの会話は、クラウド上にある多言語翻訳プラットフォームにより目的の言語に翻訳され、コミュニケーションをより活性化し、「言葉の壁」の克服を目指す。
 
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 KDDIとKDDI総合研究所は、2015年11月から、鳥取県の訪日外国人向け観光タクシーにおいて、多言語音声翻訳システムを活用した社会実証を行っている。
 今回の社会実証では、東京の地名翻訳にも対応したほか、言語だけでなく目的地のイメージ画像や映像を再生できるようにユーザーインターフェースを刷新。また、GPSを活用して、現在地に適した地名の翻訳など音声翻訳システムの精度向上も計画している。
 
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 この社会実証によりタクシー内における多言語音声翻訳システムの課題を抽出し、解決案を策定することで速やかな社会実装を行い、より高度な「おもてなし」の実現を目指していくとしている。
 
 
 

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