【ワイヤレスジャパン2014】最新技術の5G通信、Geographical TimeLineなどを展示――NTTドコモブース

2014年6月2日 14時39分更新


 東京ビックサイトにおいて5月28日から30日にかけて、モバイル・ワイヤレス専門の展示会「ワイヤレスジャパン2014」が開催された。多数の展示があった中で、今回は次世代移動通信システム5Gなどを展示していたNTTドコモのブースを紹介したい。

・次世代移動通信システム5G

 5Gは最近話題になっているキャリアアグリケーション等のLTE-Advancedといった4G規格の次世代規格であり、10Gbpsという驚くべき速度が実現するという。2020年までに実用化予定。
5G通信は既存の現在携帯電話に利用している800MHzや1.5GHzといった低周波帯のマクロセルと、10GHzを超える高周波数帯を広帯域に利用するスモールセルといった2つの帯域を、「C/U Split」という技術を利用することにより実現可能の見通しとなっている。

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・Geographical TimeLine

 ドコモで提供されている「オートGPS」やTwitterの位置情報データを解析し、地図上に話題になっている場所をリアルタイムで表示するものだ。オートGPSで人が集まる場所を割り出し、その周辺のTwitterの書き込み内容を分析することで混雑の理由を解明したり、桜や紅葉などの特定のワードを指定してTwitterの書き込みを分析することで盛り上がり地域を検出するだけでなく、時系列にそって桜前線などを再現できたりするそうだ。

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・MDRU(Movable&Deployable ICT Resource Unit)

 大規模な災害時に通信・情報処理をすみやかに復旧させることを目的としたものだ。ICTカーともいえるだろう。被災地の避難所等に派遣し、その周辺(半径500メートル内をカバー)に無線LANネットワークを構築してすぐさま情報通信サービスを提供できるようになっている。データ通信だけでなく通話サービスにも対応し、同時に100程度まで接続できるという。

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・VoLTE

 夏モデルにおいて国内キャリア初の対応をした話題のVoLTEについての展示・体験ブースも行なっていた。VoLTEの特徴は接続時間の短縮と高品質な通話がまず挙げられるが、通話中でもLTEによるデータ通信が可能な点が大きい。そのため通話中のネット閲覧は勿論、より高画質なビデオ通話が出来る他、3G通話中では受信できなかったエリアメールも受信できるようになっているのが大きな利点だろう。

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