KDDI、通信性能が2倍となる小型アンテナを開発、都市部での運用を想定

2014年11月20日 16時00分更新


 11月13日、KDDIおよび株式会社KDDI研究所は、従来より通信性能を2倍に高めたLTE-Advanced基地局向け小型アンテナの開発に成功したと発表した。従来のアンテナと同等サイズで従来比2倍の通信速度を実現可能な4MIMO方式アンテナの開発は世界初となるという。MIMOとは送信側と受信側の双方で複数のアンテナを組み合わせ、通信性能を向上させる無線通信技術のことだ。

 開発された小型アンテナは、基地局の設置条件が厳しい都市部において従来と同等のスペースを活用して通信の高速化を実現するために開発された。4つの信号を同時に送受信できる4MIMO方式に対応し、今後本格普及が見込まれるLTE-Advancedおよび3.5GHz帯を活用した第4世代移動通信システム等での活用が期待されるという。また景観を損ねることなく次世代通信網の構築が可能となる。
 両社はアンテナの効果を検証するため、東京都千代田区、大阪府大阪市、宮崎県日南市でのフィールド実験を実施し、従来の2MIMO方式アンテナ2本分相当の通信性能を確認済みだという。

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