移動基地局車を迅速に展開、ドコモが郵便局で合同防災訓練を実施
2017年3月13日 10時02分更新
NTTドコモは、日本郵政グループとNTTグループとの間で2015年9月に締結した「防災及び災害対処活動に関する相互協力に関する協定」に基づき、初めて郵便局を使用した合同防災訓練を実施した。
首都圏直下地震が発生したことを想定し、近隣の避難所の携帯電話サービスエリアの救済を目的に、代々木郵便局の構内に移動基地局車を出動させ、臨時の携帯電話基地局を開設する実働訓練を実施。あわせて、自治体指定避難所等で実施する無料充電サービスや、「docomo Wi-Fi」、無料衛星携帯電話の「通信コーナー」の設営の連携訓練も行った。
従来、移動基地局車を展開するためには、都度車両の駐車場等を施設管理者と個別調整していたが、日本郵政グループとの連携強化により、災害発生時ドコモの災害復旧機材を迅速に設置できるようになった。
また、ドコモは2017年3月までに日本郵政グループの全国51か所の「かんぽの宿」等へ避難所支援のための「災害対応充電器(マルチチャージャ)」を配備するほか、「docomo Wi-Fi」を2017年度上期目途で整備することを決定した。
「かんぽの宿」の多くは災害発生時に自治体から避難所に指定されるため、避難者に対して速やかに無料充電サービスや無料Wi-Fiサービス(災害用統一SSID『00000JAPAN』)の提供が可能となる。