総務省「5G」実用化へ、総合実証試験を開始

2017年5月16日 14時50分更新


 総務省は、第5世代移動通信システム「5G」の実現による新たな市場の創出に向けて、様々な利活用分野の関係者が参加する5Gの総合実証試験を開始すると発表した。

 試験は6種。NTTドコモは、東京スカイツリータウン周辺と和歌山県で、高臨場・高精細の映像コンテンツ配信や広域監視、総合病院と地域診療所間の遠隔医療に関する実証試験を実施する。
 KDDIは、埼玉県で建機の遠隔操作など移動体とのリアルタイムな情報伝送に関する実証試験を、ソフトバンクは、山口県でトラックの隊列走行と車両の遠隔監視・操作に関する実証試験を実施する。

 「5G」は、3Gや4Gを発展させた「超高速」だけでなく、「多数接続」、「超低遅延」といった特徴を持つ次世代の移動通信システムである。本格的なIoT 時代のICT 基盤として、早期実現が期待されている。
 総務省では、5Gの実現に向け、要素技術を確立するための研究開発の推進、国際的な標準化活動を進める観点からの国際連携の強化、5G用に割り当てる周波数の確保などに取り組んでおり、2020 年(平成32 年)の5Gの実現を目指し、これらの取り組みを加速したい考えだ。
 
 
 
 

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