ドコモ、「ドローン中継局」による携帯電話サービスのエリア化に成功

2017年5月19日 13時50分更新


 NTTドコモは、災害などの際に利用が困難となった携帯電話サービスエリアの救済を目的に、「ドローン中継局」の導入検討に向けた実証実験を行い、携帯電話のエリア化に成功した。
 
 「ドローン中継局」は、ドローンでの利用を想定した専用の小型中継局を搭載し、周辺のドコモの基地局電波を上空で捉えて中継することで、臨時のエリアを形成するもの。従来の移動基地局車と比較し、可搬性に優れるため、被災時に地盤の影響などに左右されず、迅速な復旧の実現が期待される。
 同社は、「ドローン中継局」の早期導入をめざし、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、神奈川県の6県において実験試験局免許を取得し、実証実験を行っている。
 
 今回の実証実験は、5月10日~5月17日の間、群馬県吾妻郡長野原町で実施され、「ドローン中継局」を利用して実験電波を用いたエリア化に成功した。
 同社は、2017年度下期を目途に、地上の電源と接続した実験を行い、実災害時にも実効性のある連続24時間運用の実現を目指すとしている。
 
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