NECとAGC、「景観配慮型サステナブル基地局」の実証に成功
2024年11月12日 11時57分更新
日本電気(NEC)と AGCは、建材一体型太陽光発電ガラス(BIPV)とガラスアンテナを活用した、屋内設置が可能な「景観配慮型サステナブル基地局」の実証実験を行い、通信の確立を確認したと発表した。
近年、モバイル通信インフラの需要増大と共に、5G/6Gにおいてスモールセルの普及やそれに連動した多セル化が進んでいるが、増加する基地局の設置場所の確保や基地局の外観が景観に影響を与えることが、モバイルキャリア(無線通信事業者)にとって課題となっている。これらに対応するため、NECとAGCはBIPVと透明なガラスアンテナを組み合わせた景観配慮型サステナブル基地局の有効性の実証を行ったとのこと。
景観配慮型サステナブル基地局は、BIPVとガラスアンテナ、無線機(RU)から構成され、建物の窓ガラスの屋内側にBIPVとガラスアンテナを設置し、室内にRUを据えることで、屋外に通信エリアを形成する。これにより、周囲の景観を損なわずに新たな基地局を設置することが可能となる。また太陽光エネルギーを利用することで、モバイルキャリアのカーボンニュートラルの取り組みにも貢献するとのことだ。
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