小田急グループ、無料Wi-Fiサービス「odakyu Free Wi-Fi」開始――箱根の駅や小田急車内で利用可能に

2014年12月3日 10時00分更新


 12月1日より、小田急グループは国内外のユーザー向けに無料公衆無線LANサービス「odakyu Free Wi-Fi」を開始した。多くの旅行者が訪れる新宿駅、箱根エリア、また両拠点を快適に結ぶロマンスカー車内において提供され、専用アプリをインストールすることで利用可能となる。

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 今回のサービスはKDDI株式会社、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス、株式会社NTTデータ、株式会社アイリッジと連携することで開始される。近年のスマートフォンやタブレット端末の普及によって外出先で高速かつ気軽に利用できる無料インターネット環境への需要が高まっており、特に訪日旅行者については3人に1人が旅行中
に困ったこととして「無料 Wi-Fi がないこと」を挙げていることがサービス開始の背景にある。
 対象エリアは小田急線新宿駅、小田急線小田原駅、ロマンスカー(VSE・EXE)車内、箱根湯本駅、強羅駅、早雲山駅、大涌谷駅、桃源台駅・港、箱根町港、元箱根港、箱根海賊船内と箱根の主要エリアはカバーされている。

 利用するには専用アプリ「odakyu Free Wi-Fi」(iOS、Androidに対応)をダウンロードする必要があり、アプリのダウンロード用に一時的にインターネットを利用することも可能だ。ダウンロード後、アプリを立ち上げFacebook、Twitter、Google、Yahoo! JAPANのいずれかのアカウント、もしくはSMSにて認証を行うことでWi-Fiが使えるようになる。利用可能な期間は30日間、対応言語は本語、英語、簡体字、繁体字、韓国語、タイ語の6種類。利用方法が詳細に記載されたガイドブックもサービス対象エリアにて配布される。
 箱根情報サイト「箱根ナビ」にもダイレクトにアクセスすることが可能になっており、時刻表、駅構内図、路線図、観光情報(富士山・食事など)の情報が手軽に得ることができる

 また併せて従来から提供していた公衆無線LANサービス(「au Wi-Fi SPOT」、「Wi2 300」)のエリア拡張も発表された。現在、小田急全70駅やロマンスカー・EXE車内にて利用可能だった公衆無線LANサービスが、新たにロマンスカー・VSE車内や箱根エリアの主要駅・港(箱根湯本駅、強羅駅、早雲山駅、大涌谷駅、桃源台駅・港、箱根町港、元箱根港)、箱根海賊船内でも利用できるようになる。

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 都営地下鉄、東京メトロに続き小田急と主要な公共交通機関が無料の公衆無線LANサービスを開始したのは歓迎したい。訪日外国人だけでなく、日本人でも利用できるのも嬉しい点だ。一方でこうした恩恵を受けるにはスマートフォンは益々必須となってきたといえよう。主要キャリアや各MVNO事業社はスマートフォン普及のために未だ4割近く残るフィーチャーフォンのユーザー層を狙っているが、こうした電波インフラの面でもアピールしていきたい。

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