NTTドコモ、「docomo Wi-Fiスポット」等も検索できる通信速度計測アプリ「ドコモスピードテスト」リリース
2014年6月23日 16時58分更新
NTTドコモは22日、スマートフォンやタブレットの通信速度を測定できるAndroid用アプリ「ドコモスピードテスト」をリリースした。対象機種はAndroid4.0以上となっており、ドコモ以外のキャリアの端末でも使用可能だ。Google Playにて無料で配信されている。iPhone版はリリースされていない。
本アプリはユーザーのダウンロード、アップロード速度を計測できるだけでなく、周囲のLTEの平均速度との比較が表示されるようになっている。また履歴検索から地図上やリスト形式で過去の結果を閲覧できるほか、計測結果をSNS等に発信可能だ。「LTE Xi」の速度別サービスマップを地図で確認でき、3ヵ月、6ヶ月先の速度別予定エリアも表示可能。
この他ドコモショップや公衆無線LANサービス「docomo Wi-Fiスポット」の地図検索も可能だ。さらにWi-Fiスポットはカフェ・レストランに絞り込んで検索できる他、アプリの検索結果からダイレクトに店舗情報をGoogle検索できる。
使用上の注意として、1回の速度計測で最大75MBのデータ通信が発生するため、約40回でデータ通信量が3GBに達する場合があり、通信速度制限に気をつける必要が挙げられる。またアプリの使用によって「通信速度」「測定時刻・位置」「通信方式」「電波品質」「通信量」「ユーザーの機種名、OSバージョン名」に関する情報をドコモが回収するが、個人を特定可能な情報は送信・収集されない。回収された情報はドコモのサービスエリアの品質向上のために使われるという。
携帯キャリアによるスピードテストアプリは今回が初であり、面白い試みであるといえる。実際に利用しているユーザーの情報を直接集めるので、ドコモはアプリの利用が広まるにつれて、通信環境を改善すべき地域や、通信が混雑する位置・時間など様々なビッグデータの収集が可能になる。ドコモは情報を地図に落としこむ「Geographical TimeLine」といった技術も開発しているので、通信サービス改善のためのみに使われるのではなく、今後は収集したデータをユーザー側にも可視化されるようなサービスが始まるかもれない。