ワイモバイル、下り平均速度20.19Mbpsを記録
2014年8月19日 10時20分更新
・高速通信受信エリア比率はほぼ互角も、ワイモバイルが90%と若干優勢
・ワイモバイルが下り、上りともに通信速度で優勢。下り平均20.19Mbpsを記録
・UQ WiMAXは下り18.24Mbps、上り4.94Mbpsと十分な速度を記録するも次点
・どちらも東名阪主要部では電波状態が安定。WiFi対応端末を快適に利用可能
ICT総研は14日、「2014年8月 東名阪100地点 モバイルルータ-電波状況実測調査」の結果を発表した。今回の調査ではモバイルルーターで人気のある「ワイモバイル」と「UQ WiMAX」の2つの携帯キャリアの比較調査となっており、東名阪エリアの主要な駅やビル、商業施設における電波状況の実態把握を目的としている。
調査期間は8月1日から8月7日まで。調査には測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を利用し、駅ホームもしくはビル・商業施設の入口付近で下り通信速度、上り通信速度を各3回ずつ測定。モバイルルーターはワイモバイルは「303HW」、WiMAXは「NAD11」を使い、測定端末にはモバイルルーターと無線接続した「Nexus7」を使用している。
・高速通信受信エリア
東名阪エリアの100地点中、ワイモバイルの「4G」を受信した地点は90地点、UQ WiMAXの「UQ WiMAX 2+」を受信したエリアは89地点とほぼ互角となっている。しかし地域別に見ると大阪において、3.4%ほどUQ WiMAXの方が少なくなってしまっているのが見て取れる。レポートによると高速通信を受信できなかった地点はいずれも地下鉄駅であり、それぞれ「3G」「WiMAX」しか受信できないケースが散見されたという。
・下り平均速度
ワイモバイルの下り平均速度が20.19Mbps、WiMAXは18.24Mbpsとなっており、差は小さいながらもワイモバイルの方が優勢な結果となった。地域別にみるとワイモバイルは名古屋で平均24.38Mbpsと非常に高い結果を残しており、「松坂屋名古屋店」で47.21Mbps、「千種駅」で46.89Mbpsを出すなど、「爆速」を記録した地点が平均を押し上げているとレポートでは分析している。一方WiMAXもワイモバイルにやや数値は下回ってしまったが、十分実用に耐える数値を残している。
・上り平均速度
ワイモバイルの上り平均速度が5.69Mbps、WiMAXは4.94Mbpsと、下り速度に続き、上り速度でもワイモバイルが高い数値を出している。WiMAXは大阪で平均2.93Mbpsしか速度が出なかったのが響いていると思われる。
主要携帯キャリア3社と比べると電波状況に関してワイモバイル、WiMAX共に一枚落ちるイメージがあるかもしれないが、2社とも十分に実用に堪えることが今回の調査からは読み取れる。ワイモバイルに関してはモバイルルーターだけでなく、格安プランで話題を呼んでいるスマートフォンの方も同じ電波を使用しているので心配せずに使うことができるだろう。ユーザーとしては自らの用途に合わせ、幅広い視野でキャリア選択をするためにも、今回の調査はその一助となるだろう。
なお詳細なレポートに関しては以下のリンクを参照してもらいたい。
・ICT総研:2014年8月 東名阪100地点 モバイルルータ-電波状況実測調査
http://www.ictr.co.jp/report/20140814000066.html