OCN モバイル ONE、トラフィックコントロール装置導入で昼休みの通信速度が最大3倍に
2017年5月25日 14時11分更新
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、NTTドコモの回線を利用したモバイル通信サービス「OCN モバイル ONE」において、NTT Comの設備内にトラフィックコントロール装置を導入することにより、通信速度やコンテンツ表示に要する時の大幅な改善を実現したことを発表した。
昼休みなど、モバイル通信の利用が集中し、通信回線が混雑する時間においては、スムーズに動画が観られなかったり、Webサイトなどのコンテンツの表示が通常より遅くなったりする場合がある。通信回線が混雑している場合、データのパケットを効率的に送受信することができず、パケットを何度も再送する状況が発生する。その結果、通信回線全体を流れるパケットの量が増加し、効率的な通信が行いにくくなる。
「OCN モバイル ONE」では、このような状況の改善を目的として、今回新たにトラフィックコントロール装置を導入した。データの送受信タイミングや送受信するデータ量を通信回線の混雑状況に応じて柔軟に調整することができるため、パケットの再送トラフィック量を削減し、今までよりも効率的なパケットの送受信が可能になったという。
「OCN モバイル ONE」商用サービス環境下の検証では、昼休みなどの利用混雑時間帯における通信速度を最大3倍に改善、コンテンツ表示に要する時間を最大80%短縮する効果を確認したとのこと。
今回の取り組みについては、NTT Comのモバイルアクセス卸サービス(MVNE)を利用しているMVNO各社に対しても提供予定としている。
なお、今回の検証に関する詳細は以下の通り。
【期間】2017年3月7日(火)、9日(木)、10日(金)
【時間】各日 7:30-9:00、10:00-11:00、12:00-13:10、14:00-15:00、18:00-22:00
【場所】東京都港区
【方法】LTE対応スマートフォン端末2台を用いて、トラフィックコントロール装置がある場合とない場合を同時に計測。
通信速度: 「Ookla Speedtest.net」を利用
コンテンツ表示に要する時間※:0.5MB~3.0MBの画像データを表示する時間をツールを用いて計測
※: 画像やWebサイトなどを読み込む時間のこと。