NTTドコモ、世界主要ベンダーと協力して5G実験を展開

2014年5月9日 16時10分更新

・NTTドコモが5G技術において主要ベンダー6社と実験協力
・3G、4Gと同様に、通信技術に連動した新たな技術やサービスの発展に期待

 
 
 株式会社NTTドコモは、NECや富士通、サムスンなど世界の主要ベンダーと第5世代移動通信方式(以下5G)に関する実験で協力することに合意した。

*5Gとは10Gbpsを超える通信速度、LTEの約1000倍にもおよぶ大容量化など多様なサービスへの対応などを目指して研究が進められている次世代の移動通信方式。2020年のサービス提供を目指している。

 ドコモは、Alcatel-Lucent、Ericsson、富士通株式会社(以下富士通)、日本電気株式会社(以下NEC)、Nokia、Samsung Electronics Co., Ltd.(以下Samsung)の6社と個別の実験に向けた検討しているという。

 具体的にな研究内容は以下のとおり。

■Alcatel-Lucentとの実験
 5Gにおけるブロードバンド通信やM2M通信に適した新しい信号波形の候補についての実験。

■Ericssonとの実験
 高い周波数帯(周波数帯としては15GHz帯、周波数帯域幅として400MHz程度)の利用を想定した新無線インタフェースのコンセプトについての実験。

■富士通との実験
 5Gにおいて単位面積あたりの容量をさらに増大させるため、超高密度に配置された光張出し基地局において、単一光張出し局からのデータ送信を前提に複数光張出し局間で協調無線リソーススケジューリングする技術についての実験。

■NECとの実験
 5Gにおいて単位面積あたりの容量をさらに増大させるため、スモールセル向け超多素子アンテナを使用し、時間領域において指向性を制御するビームフォーミング技術についての実験。

 3Gや4Gでもそうであったように、通信技術の発達は連動して大きな新技術やサービスの開発につながる。この協業は富士通が「弊社の人間中心の世界を支える「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティ」を実現するための不可欠なベース」とコメントするなど、各ベンダー企業の開発計画にも大きな効果があると思われる。

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