NTTドコモとKDDIはSIMロック解除のガイドラインを公開、半年間の制限が設けられる

2015年4月23日 13時49分更新


 4月22日、NTTドコモ、KDDIは5月から実施される「SIMロック解除サービス」について手続きの案内を発表した。ドコモ、KDDI共にiPhoneは対応しない。

・NTTドコモ
 ドコモは従来よりドコモショップの店頭のみでSIMロック解除を受け付けていたが、2015年5月1日以降に発売される端末についてはドコモショップだけでなく、インターネットと電話でも解除申請を行えるようになる。事務手数料は店頭及び電話で申し込む場合は3,000円、インターネットからの申請は無料となっている。解除手数料は方法を問わず3,000円が別途必要。
 また「ドコモ ケータイ」(フィーチャーフォン)、「Xiデータ通信専用端末」など、一部の機種はドコモショップ店頭でのみの受付となっている。

 2015年5月1日以降に発売される端末に関しては、購入から半年間は解除申請ができない制限期間が設けられているため注意が必要だ。
 更にケータイWatchが報じるところによると、5月1日以降に発売される端末では、ドコモから本人が購入したもの以外はSIMロック解除できないとのこと。従来のように中古端末を購入して解除申請する、ということはできなくなるようだ。

・ケータイWatch:中古スマホ“持ち込みSIMロック解除”はどうなる? ドコモとKDDIで差
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20150422_699111.html?ref=rss

・KDDI
 KDDIはこれまでSIMロック解除に対応していなかったため、2015年5月1日以降に発売されるスマートフォンやタブレットなどのau携帯端末に、原則としてSIMロック解除の機能を搭載する方針が発表された。ただし4月23日に発売された「Galaxy S6 edge SCV31」についてもSIMロック解除の対象となっている。

 解除条件としてはドコモと同じく購入から半年間という制限が設けられており、解除の申し込みはWebサイトから、もしくはauショップにて申し込める。解除手数料はWebの場合は「無料」、店頭の場合は3000円となっている。
 KDDIに関しては上記サイトが報じるところによると、2015年5月1日以降発売の端末に関しては中古端末であっても解除が申請できる模様だ。ただしこの場合も、auが販売してから半年間が経過している必要がある。

 今回の制度は両社とも半年間の制限が設けられているため、実際の利用に反映されるまでには時間がかかると思われる。この半年間の制限について、転売等に悪用されるのを防止するためだとしているが、最新端末を海外で使用する際に現地SIMを入れて利用するといったことができなくなっているのは残念な点だ。端末代金を支払い終わった段階で応じるようにするなど、ガイドラインの更なる改正に期待したい。

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