ソフトバンクは、全国の自治体と連携して高齢者のデジタルデバイドの解消を目指すために、MONET Technologies(以下「MONET」)の協力の下、移動型スマホ教室の開催や、スマートフォンの利用料金に関する相談や情報変更などの手続きを受け付けるための車両「スマホなんでもサポート号」の運用を、群馬県富岡市など全国10地域で4月中旬から順次開始する。スマホを持っていない人や他社のスマホを契約中の人も含めて、誰でも無料でスマホ教室の受講などが可能とのこと。
これまでソフトバンクは、自治体からの要望を受けて、自治体の施設や公民館などで、地域住民の方向けにセミナー講師やスマホアドバイザーによるスマホ教室などを開催してきた。しかし、中山間部などの地域においては、公共交通の不便さなどから、高齢者がスマホ教室などの開催場所に集まることが困難なケースが多いことが課題となっていた。ソフトバンクは、この課題を解決するために、MONETが開発した車内のレイアウトを柔軟に変更してさまざまな用途で利用可能な「マルチタスク車両」と、その車両を利用した移動サービスに関するMONETの知見を生かして、「スマホなんでもサポート号」を企画した。「スマホなんでもサポート号」には、モニターやタブレットを搭載しており、オンラインでスマホアドバイザーやカスタマーサポートのオペレーターとコミュニケーションを取ることが可能なため、公共交通が不便な地域では受講者の近くまで出向いてスマホ教室などを開催できるようになる。
ソフトバンクは、「スマホなんでもサポート号」を利用して、全国10地域の13自治体で4月中旬以降順次、スマホ教室を開催する。スマホ教室は、スマホの実機を使いながら基本操作や機能などについて学べる内容で、誰でも無料で参加することができる。「スマホなんでもサポート号」は、自治体が決める開催日程・場所に合わせて、1日当たり2カ所を巡回する予定。車内にはスタッフが常駐し、スマホアドバイザーやオペレーターとのオンライン接続のサポートなどを行うとのことだ。
2022年4月5日