ソフトバンク、高齢者のフレイル予防に向けた実証実験を開始
2022年5月23日 11時45分更新
ソフトバンクは、高齢者のフレイル予防に向けた取り組みとして、ウォーキングの習慣化を応援するスマートフォン向けの新アプリ「うごくま」を活用した実証実験を、埼玉県のふじみ野市と鳥取県の江府町と連携して、2022年6月8日から開始する。
フレイルは、加齢により心身が老い衰えた状態を指すが、ウォーキングをはじめとする運動の習慣化で予防・改善が期待できるとされている。しかし、誰からの励ましもなくウォーキングを習慣化することは難しいと感じる高齢者が多く、習慣化には誰かが気にかけてくれるという励みが効果的であることが分かったとのこと。こうした状況を踏まえ、このたびウォーキングの習慣化を応援する「うごくま」を開発し、「うごくま」によるウォーキングの習慣化やフレイル予防の有効性について実証実験を行うこととなった。
実証実験は、ふじみ野市と江府町と共に開催するスマホ教室を通して行う。スマホ教室の参加者に「うごくま」を一定期間利用してもらい、参加者のアプリから集計した歩数データやフレイルチェック機能で判定したフレイル状態のデータ、参加者への健康意識に関するアンケートを基に効果検証を行う。
今回開発したフレイル予防アプリ「うごくま」は、クマのキャラクター「うごくま」との会話機能を実装しており、「うごくま」が利用者を褒めたり励ましたり、相互にコミュニケーションを取ることで、ウォーキングの習慣化につながる励みを醸成する。会話のシナリオは、老年学とリハビリテーションを専門とする、筑波大学の山田 実教授の監修の下、約380パターンを収録した。“相棒らしさ”“褒める”“気付かせる”などの会話コンセプトに基づき、「うごくま」が利用者に寄り添ったコメントをするとのこと。
実証実験では、スマホ教室で「うごくま」の使い方を説明するとともに、スマホの基本的な操作を学べる講座を開催し、安心して「うごくま」を利用できるようにサポートする。さらに、スマホ教室で「うごくま」の使い方を学んだ後の実践の場として、ウォーキングイベントを開催する予定とのこと。
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