【スマートフォン&モバイルEXPO 秋】プラスワン・マーケティング、「freetel」の新たな挑戦
2014年11月1日 13時03分更新
10月29日から31日にかけて、リード エグジビジョン ジャパンが主催するビジネス向けイベント「2014 Japan IT WEEK 秋」が幕張メッセにて開催されている。「スマートフォン&モバイルEXPO 秋」「Web&モバイルマーケティングEXPO 秋」など7つの専門展示会が併催されており、多くのビジネスユーザーで賑わいをみせていいた。本記事においては格安スマートフォン「freetel」を展開するプラスワン・マーケティングのブースをみていきたい。
ブースでは「freetel」ブランドの最新モデルが並んでいた。「freetel」はSIMロックフリーの格安スマートフォンが特徴であるが、最新モデル「priori 2」は3GモデルであるがAndroid4.4、クアッドコアプロセッサ、500万画素カメラ等を搭載、デュアルSIM対応で9,980円(税抜)という価格を実現させている。この他シンプルなフィーチャーフォン「simple」、LTEポータブルWi-Fi「ARIA」、Intel Baytrail-T搭載のWindows8タブレット「GAIA」等が展示されていた。
また正式発表前とのことだが、「フリモバ」という名称でMVNOサービスに参入することも展示で紹介されていた。ネットワークはNTTドコモのものを採用、最速150Mbpsとなっている。データ通信専用の「フリモバNET」、音声通話サービス付きの「フリモバCALL」の2種類のプランを用意。MNPにも対応しており、端末とのセット販売も予定されているとのこと。料金は以下の表の通り。
サービス開始は11月を予定している。おすすめとして4つのポイントが挙げられており、1つ目は業界最安値。データ通信のみで1G/680円、通話付きで1,280円で新たな料金基準を提案している。2つ目はキッティングシステム。端末とセットで購入した場合、手元に届いたらすぐ使えるように予め設定が済まされている。3点目としては解約手数料、使用期限の縛りがない点。ただしMNPによる転出も考慮しており、場合にもよるという。4点目は受付から最短1日後に届けられる点。これによりMNPで使えない期間をできるだけ短くしている。
担当者は特に2点目のキッティングシステムが大きいと話す。この先MVNO業界が伸びていくためには、価格の安さだけでは駄目で、ITリテラシーにうとい人々を如何に取り組んでいくかにかかっているという。現在のように端末とSIMカードを別々に渡しても、そうした人々にとってはSIMカード自体が理解できないため、説明書を同封しても使ってもらえないケースもある。そのためにもキャリアで購入した時と同じように、設定を全て済ませてから手元に渡るようにしなくてはいけないと考えたため、MVNOをスタートし、キッティングシステムを採用したと話してくれた。
「freetel」がいわゆるレイトマジョリティ層にどこまで訴求でき、MVNOの裾野を広げていくことができるのか、その挑戦に注目していきたい。
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