NTTデータ、ニュースサイト「イマツイ」の2016年におけるTwitter上の話題を分析

2016年12月28日 12時36分更新


 NTTデータは、ソーシャルメディアデータをもとにしたニュースサイトの最新の分析で、2016年にTwitter上で話題になったコンテンツを「音楽」、「映画」、「流行語」、「テレビドラマ」の4つの切り口で分析した。
 
 
■2016年の音楽 「PPAP旋風の広がりは世界規模」
 国内より、海外で話題になったことが逆に日本で火をつけたピコ太郎。「海外」といっても、一体どこまで拡がっていたのか。GPS情報を含む全言語のツイートデータを分析し、世界地図にプロットした結果、世界地図にはいたるところにPPAPツイートが出現した。日本はもちろんのこと、アジア一帯はくまなく話題が拡散していたことがわかる。アメリカ全土、さらに、ヨーロッパも全域に広がり、中南米や、アフリカ各地、ロシアから太平洋まで、PPAPの話題が世界中を席巻していることが明らかになった。
 
2016音楽
 
■2016年の映画 「君の名は。ロングヒットの秘訣」
 2016年の「映画」では、現在も上映が続いている「君の名は。」のロングヒットの理由を分析。8月の上映開始当初は10代~20代の若者層が多く話題にしている傾向があったが、ロングランが続くにつれて、30代よりも上の層が話題にする割合が増えていった。累計の興行成績が注目を集め始めた11月ごろには、さまざまな年齢層へ支持を伸ばし、特に男性においてはミドル・シニア層の話題量が若者層を逆転する状態となった。
 また、ミドル・シニア層の話題量が増えてきた11月に、「君の名は。」とともに発信されている共起語を分析したところ、「世界」、「もののけ姫」、「突破」などの言葉が発信されていることが判明。もののけ姫を超える興行収入となったことや海外でも評価されていることなどから、ミドル層・シニア層の興味関心をひき、客層を広げていった要因であることがうかがえる結果となった。
 
2016映画
 
■2016年の流行語 「ポケモンGO、PPAPの10倍」
 イマツイ ソーシャル流行語の大賞に輝いたのは、社会現象ともなったスマホアプリ「ポケモンGO」となった。1/1から12/12(分析期日)までの期間合計1900万ツイート、7月(話題量最大)910万と、2位の「PPAP」の約10倍の大差をつける結果となった(2位の「PPAP」は期間合計200万ツイート、話題量が最大の11月で83万)。
 続いて3位は「アモーレ」(合計1,215,451ツイート/6月399,764ツイート)、4位は「保育園落ちた日本死ね」(合計688,786ツイート/3月262,396ツイート)。『2016ユーキャン新語流行語大賞』の年間大賞に選ばれた「神ってる」は受賞後に話題を伸ばし、5位という結果になった(合計616,185ツイート/12月192,642ツイート)。
 年間の話題量と話題が最大だった月の話題量の相関を見ると「0.99」と、話題の爆発力が年間の話題量に強く関係していることも明らかになった。
 
2016流行語
 
■2016年のドラマ 「今年の二強は真田丸と逃げ恥」
 圧倒的な量で今年のドラマを制したのは、NHKの大河ドラマ「真田丸」。放映開始から1年を通じて話題量が落ちず、総量806,294ツイートまで記録を伸ばした。親しみやすい大河ドラマとして若者の間でも人気が出たようである。
 そして、もう1つの大きな話題がTBS「逃げるは恥だが役に立つ」。「恋ダンス」も大きく拡散したが、集計時点で588,909ツイートと、1クールの話題量としては今年「最大」を記録した。続く3位が日本テレビの「世界一難しい恋」(388,766ツイート)。今年のドラマ、トップ10ではTBS、フジテレビ、日本テレビが3タイトルずつランクインした。
※「ドラマ」をキーワードにして抽出した日本語ツイートをベースにドラマ正式タイトルと、Twitter上で実際に使われている略称をハッシュタグから調査し、ワードに含めることで集計。
 
2016ドラマ
 
関連リンク:『2016年12月 全量データで振り返る、2016の激動!』(NTTデータ)
 
 
 

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