NTTドコモ、LTE回線を利用した音声通話技術「VoLTE」を6月下旬よりサービス開始
2014年5月16日 11時21分更新
NTTドコモは14日、国内携帯電話キャリアでは初めて「VoLTE」による通話サービスを2014年6月下旬より提供すると発表した。KDDI、SoftBank共に2014年内のサービス開始を予定しているが、NTTドコモが一歩リードした形となった。
VoLTEは「Voice over LTE」の略称で「ボルテ」と読み、LTE回線を利用した音声通話技術のことである。従来は音声通話に3G回線を利用していたが、LTE回線を使用することにより高音質な通話、短時間での発着信、高精細な映像(QVGA相当)によるテレビ電話(テレビコール)が可能になり、通話中でも高速ネットワークを利用できるようになっている。
VoLTEはドコモが提供するLTE回線であるXiがカバーしているエリアなら使用可能。VoLTE使用中にXiのエリア外に移動しても、自動的に従来の音声通話の方式に切り替わり通話は途切れずに済む。料金プランに変更はなくVoLTEによる通話を利用しても従来のXi対応の料金プラン、パケット定額サービス、通話料割引サービス及び通話料金が適用される。
対応機種は夏モデルとして発表された「GALAXY S5 SC-04F」「Xperia Z2 SO-03F」「AQUOS ZETA SH-04F」「ARROOWS NX F-05F」のスマートフォン4機種と、「AQUOS PAD SH-06F」「Xperia Z2 Tablet SO-05F」のタブレット2機種であり、今後順次拡大していく予定。タブレットは7月以降の対応になっている。
現在のところ対応端末同士でなければ、VoLTEによる通話は使用できないとのこと。またドコモ以外のキャリアとのVoLTE通話もまだ見通しが立っていない。
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