日本通信、訪日外国人向けのプリペイドSIM「PAYG SIM」発売へ
2014年8月22日 12時00分更新
日本通信株式会社は8月19日、訪日外国人向けの音声通話/SMSとインターネットを両方使えるプリペイドSIM「PAYG SIM(ペイジー・シム)」を8月21日より発売すると発表した。
短期滞在者向けを想定しており、有効期間は7日間。音声通話は国内・国際を問わず60分、データ通信は3GBまで使用可能だ。料金は9,980円(税込)で、使い慣れたスマートフォンのSIMカードを「PAYG SIM」に差し替えるだけですぐ使えるようになっている。また同社が販売している「b-mobile」ブランドと同じようにNTTドコモのLTE回線が使えるため、高速ネットワークが使用できるのも特徴だ。
言語は英語、中国語と2言語のパッケージを、SIMカードは標準/マイクロ/ナノの3サイズが用意されている。販売はヨドバシカメラ及び同社のWebサイトで販売を開始し、今後は政府と協力しながら、訪日旅行者にとって購入しやすい場所での販売を広げていくという。
日本通信が「PAYG SIM」を発売するに至った背景には、2020年の東京オリンピックに向けた訪日外国人向けの通信環境の整備がある。訪日外国人は年間1,000万人を突破し、2020年には2,000万人へと倍増することが予測されているものの、これまで短期滞在者向けの音声通話ができるSIMカードがなかったりと、まだまだ通信環境の整備は進んでいるとは言いがたい。日本のモバイル通信網は世界でも有数ながら、外国からの旅行者はそのインフラを十分利用できる環境は整っていないのが現状だ。
今回の「PAYG SIM」は始めとして、今後も新たなサービスが出てくることを期待したい。