女子小中学生向けスマートフォン、「Fairisia」登場

2014年5月28日 13時44分更新


・女子小中学生向けに「本物のスマートフォン」を販売
・保護者向けに機能制限等ができるサポートアプリも搭載
・月額2390円から利用可能

 
 
 バンダイの子会社である玩具メーカーのメガハウスが10~13才の女子をターゲットとしたティーンズ向けAndroidスマートフォン「Fairisia(フェアリシア)」を発表した。7月下旬に発売予定。カラーはラベンダー、ホワイトの2色となる。
 これまでも子供向けのおもちゃとしてのスマートフォンは幾つか販売されてきたが、このFairisiaは「本物のスマートフォン」である。子供の「本物が欲しい」という声と、保護者の「まだ早いのでは」という2つの声に応えたモデルであるといえよう。

 インターネット、IP電話、メールの他、専用のチャットアプリ「tete(ティティ)」、自分で書いたイラストをスタンプ化できる「スタンプメーカー」、撮った写真を編集できる「デコカメラ」、辞書アプリ等、子供のニーズに合わせた豊富なアプリがプリインストールされている。Google Playにも対応しているので、自由にカスタマイズできるようになっている。

 一方子供向けのスマートフォンというだけあって、保護者も安心して子供に渡せるように安心・安全機能がついたサポートアプリもプリインストールされている。ペアレンタルコントロールによって利用するアプリや使用時間が制限でき、また保護者のパソコンやスマートフォンからリモートロックやGPSによる位置情報の確認等もできる。ただ一律に制限するのではなく、各家庭の利用ルールに沿って柔軟に設定できるようになっているのもポイントだ。

 端末の値段は22990円(税抜)で全国の玩具取扱店で購入できる。通話基本料、データ通信、安心パックを含め、月額利用料金は2390円(税抜)。データ通信はドコモの3G回線を利用するIIJのSIMカードを採用しており、月間1Gバイトまで利用できる。通話料はFairisia同士の通話は無料となり、その他のIP電話、固定電話とは8円/3分、携帯電話、スマートフォンとは16円/1分となる。110番、119番、118番には繋がらないので注意が必要だ。また7カ月以内に解約する時は契約解除料がかかってしまう。

 MVNOが加熱していき、多様なニーズに合わせてプランが選べるようになってきた中で出てきたのがこの「Fairisia」だろう。大手キャリアで契約した場合よりも端末代や月額料金を安く抑えられ、サポートアプリにより保護者も安心して子供に渡せるようになっている。今後男子向けのものも発売予定だという。10~13才の女子という非常に狭いターゲットだが、このような細かいニーズに合わせたプラン・端末がこれからどこまで増えていくのか注視していきたい。

 主な仕様は次の通りだ。OSはAndroid4.2。サイズは約127.7(H)×62.5(W)×9.7(D)mm、重量は約126g。液晶は4.0インチ400×800ピクセル(WVGA)IPS液晶、CPUは1.0GHzデュアルコアプロセッサを搭載。本体容量は4Gでメモリは512MB。外部メモリはmicroSDで最大32GBまで対応。バッテリー容量は1350mAh。メインカメラが200万画素、フロントカメラは30万画素のものを搭載する。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0に対応。SIMロックの解除は不可。

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