NTTドコモ、国内初となるVoLTEの提供を開始
2014年6月19日 16時40分更新
・国内で初めて「VoLTE」 による通話サービス
・スタート時対応端末は、スマートフォン4機種、タブレット2機種
・2014年夏モデルはアップデートにより対応開始
株式会社NTTドコモは、国内で初めてとなる「VoLTE」による通話サービスを2014年6月24日より提供開始する。
「VoLTE」とは Voice over LTEの略で、LTEの高速データ通信ネットワーク上で音声通話を実現する技術。いわゆる、パケット通信上で音声通話が可能になる。ただこれまでのインターネット電話とは異なり、その通話品質は圧倒的に向上する。また対応エリアも、Xiエリア(2014年3月末時点の人口カバー率 97.5%)と広く、非常に期待されている。さらに通話料金についても、従来のXiの通話料金と変わらず、「タイプXiにねん」の場合は20円/30秒、ドコモ同士であれば通話が定額になる「Xiトーク24」も適用でき、新料金プランの「カケホーダイ」も利用可能。
VoLTE対応機種同士であればQVGA(320×240ピクセルの解像度)に相当する高画質なビデオコール(テレビ電話)が利用できるのもポイント。
一方で対応端末は、ドコモの最新モデルであるスマートフォン4機種、タブレット2機種のみとまだまだ限定的。さらにスタート開始時に利用できるのはGALAXY S5 SC-04Fのみ。他機種もバージョンアップによりVoLTEに対応するが、スマートフォン全体の利用者数から見ればかかなり限定的だ。
また他社のVoLTE参入はまた発表されていないなど課題は多いが、なにはともあれ新技術が導入されたことは歓迎できるし、VoLTEをきっかけに、新たな周辺産業が活性化するきっかけになることにも期待したい。