低年齢化がすすむ携帯・スマートフォン所持

2014年7月28日 15時51分更新

・小学校低学年の約7割が自分専用の携帯・ゲーム端末を所有

・最もよく使うアプリは「LINE」43.8%、「ゲーム」43.5%、「Twitter」18.7%

・0から9歳の子の親は、携帯端末を子どもをあやすための手段としても使用

 
 
 デジタルアーツ株式会社は、携帯電話・スマートフォンを所持する全国の小・中・高校生男女618名、及び0歳から9歳の子どもを持つ保護者層600名を対象とした、未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査結果を発表した。

 10から18歳の端末所有率については、小学校高学年(10歳から12歳)31.6%、中学生54.9%、高校生90.8%。女子高校生は前回と同じく95.1%と、高校生になると同時に端末所有率が急激に高まる。利用時間についても、1日の平均使用時間では、小中学生は2時間未満、男子高校生は4時間、女子高校生は6時間となっており、徐々に長時間に渡り使用する傾向が見られる。

 また最もよく使うアプリは「LINE」43.8%、「ゲーム」43.5%、「Twitter」18.7%。女子高校生は85.3%と高い割合で使用している。未成年者は「LINE」「ゲーム」「Twitter」が最も多いが、保護者は「ゲーム」「動画」「知育・勉強」が多かった。

 0歳から9歳の保護者が子どもにインターネット接続端末を使用させた理由としては、「子どもにせがまれたから」39.3%、「子どもに知育系コンテンツをさせたかったから」31.0%、「子どもと一緒に遊ぶため」28.3%。特に、未就学児の母親は、子どもをあやすための手段として使用・所有させ、小学校低学年の親は子どもとの連絡手段として持たせている傾向が見られた。

 こういった低年齢化が進んでいる背景には、携帯電話・スマートフォン以外のインターネットに接続可能な携帯端末である「携帯音楽プレーヤー」「携帯ゲーム機」「タブレット端末」の普及も一因として考えられる。インターネットには無限の可能性が広がる一方で、危険も潜んでいる。低年齢層から基本的なネットリテラシーを教え始めることがより重要になってくる。

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