KDDI、フィーチャーフォンながらAndroid OSを搭載した異色端末「AQUOS K SHF31」発売開始

2015年2月20日 12時47分更新


 KDDIは2月20日、フィーチャーフォンながらAndroid OSを搭載した異色の端末「AQUOS K SHF31」を発売開始した。

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 日本のスマートフォン普及率は半数を超えたとはいえ、まだ多くのユーザーが従来型のフィーチャーフォンを利用しているのが現状だ。しかしモデルチェンジは年に一度程度、LTEには対応せず、GPS機能もコストカットで除かれてしまうなど、性能は頭打ちの状態であった。またYahoo!がフィーチャーフォン向けのサービスを多く終了させていることや、LINE、Twitter、Facebookがスマートフォンからの利用を前提としているように、現在主流のモバイルサービスが使えないことも課題として挙げられるだろう。

 まだフィーチャーフォンには多くのユーザーがいるにもかかわらず、スマホへのリソースの集中により不便を強いられている現状に目をつけたのが、この度発売されるシャープ製フィーチャーフォン「AQUOS K SHF31」となる。

 従来のフィーチャーフォンの操作性をそのままに、Android OSを搭載することでスマートフォン向けのコンテンツ・サービスを使えるようになっているのが「AQUOS K」の特徴だ。
 ディスプレイは3.4インチ qHD TFT液晶で画素密度は約328ppiと従来のフィーチャーフォンとは一線を画するものを搭載。CPUはクアッドコアを採用することで処理性能も飛躍的に向上している。
 通信面ではキャリアアグリケーション、WiMAX 2、VoLTEには非対応なものの、LTE通信には対応。更に最大10台まで同時接続なWi-Fiテザリングにも対応。
 操作面ではタッチパネルは非搭載ながら十字キーおよびテンキー周辺をタッチパッドとして利用できる「タッチクルーザーEX」を搭載し、スクロールやポインターの移動はスムーズに行える。

 カメラは1,310万画素のものを搭載。シャープ製らしく「NightCatch」「リアルタイムHDR撮影」「美ズーム」「フレーミングアドバイザー」といった多様なカメラ機能も健在だ。この他にワンセグ、防水(IPX5/7)、おサイフケータイ、赤外線通信に対応する。

 注意点としてはAndroid OSを採用しつつも「Google Play」には非対応な点だ。LINEはプリインストールサれているものの、Twitter、Facebook等はブラウザからしか閲覧できない。専用にカスタマイズされた「auスマートパス」からのみ新しいアプリはインストール可能となっている。またKDDIのフィーチャーフォン向け機能である「EXweb」も使えない点も留意しておくべきだろう。

 料金プランは通常のスマートフォンと同じものが用意されるが、「AQUOS K スタート割」によって本端末を購入したユーザーは最大4年間、利用料を毎月1000円(税抜、以下同)割引されるサービスが用意されている。対象となるのは「データ定額(2~13)」プラン、または「LTEフラット」に加入したユーザー。

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 また55歳以上のユーザーには「シニアプラン」も用意され、毎月のデータ通信容量が0.7GBで基本料、LTE NETも合わせて合計月額4280円で利用できる。

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 主な仕様は以下の通り。
・OS:Android4.4
・CPU:Qualcomm Snapdragon MSM8926 1.2GHz クアッドコアプロセッサ
・メモリ:1GB
・本体容量:8GB
・外部メモリ:microSDHC(最大32GB)
・液晶:約3.4型 TFT液晶
・解像度:qHD(540×960ピクセル)
・バッテリー容量:1410mAh
・連続待受時間:470時間(LTE)
・メインカメラ:約1310万画素
・サイズ:約113(H)×51(W)×16.9(D)mm
・重量:約128g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n
・Bluetooth4.0対応
・カラーはレッド、ホワイト、ブラックの3色

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