Xperiaシリーズの最新機種「Xperia Z4」発表、セルフィや音楽再生面で進化
2015年4月20日 15時02分更新
4月20日、ソニーモバイルコミュニケーションズはXperiaシリーズの最新モデルである「Xperia Z4」を発表した。今夏以降に国内市場では発売するとしており、ソニーのあらゆる最先端技術が詰め込まれたフラグシップモデルとなっている。本稿では前モデルである「Xperia Z3」との違いを中心に取り上げていきたい。
まずデザインだが、使い方や持ち方を問わずに扱えるオムニバランスデザインを踏襲しつつ、「Xperia Z3」よりも約0.4mmの薄型化、約8gの軽量化を果たしている。また「Xperia Z4」はUSB端子にカバーがないキャップレス防水を実現しており、端子部分が側面から本体下部に変更。そのため従来のマグネット式の充電端子は廃止されている。
性能面ではオクタコアプロセッサーのSnapdragon 810を搭載し、「Xperia Z3」から大幅に処理性能を向上させた。OSもAndroid 5.0になり、各アプリもそれにあわせてマテリアルデザインに変更。
通信面ではカテゴリー6のLTEに対応し、下り最大225Mbpsの高速通信を可能としている。Wi-FiもIEEE802.11 acは勿論、MIMOにも対応するのでWi-Fi使用時でもより速い通信が行えるようになっている。
液晶は約5.2インチのフルHD(1080×1920ピクセル)トリルミナスディスプレイ for mobile、本体容量は32GB、メモリは3GBと、これらは「Xperia Z3」から変更はない。
カメラ性能はメインカメラにおいては広角25ミリのGレンズ、約2070万画素のCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」、画像処理エンジン「BIONZ for mobile」は健在で変更はない。ただしソフト面は強化されており、「プレミアムおまかせオート」に「料理モード」が追加された他、「美肌」などのテイストを加えることで被写体の特徴を際立たせる「スタイルポートレート」や、撮影した顔を他人や動物などの顔と合成ができる「ARマスク」など新たなアプリケーションが追加されている。
フロントカメラはセルフィが強く意識されており、約510万画素のCMOSセンサー「Exmor R for mobile」を搭載するだけでなく、広角25mmのレンズを搭載することで広範囲な撮影ができるようになっている。更にメインカメラでは使用できた「プレミアムおまかせオート」や手ブレ補正機能「インテリジェントアクティブモード」も、「Xperia Z4」ではフロントカメラでも使えるようになっている。
音楽再生機能も強化されている。「Xperia Z3」もハイレゾ音源の再生に対応していたが、「Xperia Z4」では新たに192kHz/24bitのハイレゾ音源をサポート。更にスマートフォンとしては初めてBluetoothコーデック「LDAC」に対応。「LDAC」では既存の規格の最大約3倍の情報量を転送できるため、高音質なワイヤレス音楽再生を実現する。
また有線ヘッドホンの自動分析・最適化機能も搭載。ヘッドホンの周波数特性を測定することで、それに応じた最適な出力を行える。
国内の発売は今夏以降となっており、発売予定のキャリアもまだ未定。カラーはホワイト、ブラック、カッパー、アクアグリーンの4色。専用の卓上ホルダは従来の横置きから、縦置きに変更されている。なお4月22日より、銀座・ソニーショールームにて先行展示が実施されるようだ。
主な仕様は以下の通り。
・OS:Android 5.0
・CPU:Qualcomm Snapdragon 810(MSM8994) 2.0GHz+1.5GHzオクタコア
・メモリ:3GB
・本体容量:32GB
・外部メモリ:microSDXC(最大128GB)
・液晶:約5.2インチ トリルミナスディスプレイ for mobile
・解像度:フルHD(1920×1080)
・バッテリー容量:2,930mAh
・連続通話時間:17時間(3G)
・メインカメラ:2070万画素
・インカメラ:510万画素
・サイズ:約146(H)×72(W)×6.9(D)mm
・重量:約144g
・WiFi規格:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac MIMO対応
・Bluetooth4.1、防水・防塵機能(IPX5/8・IP6X)に対応
・カラー:ホワイト、ブラック、カッパー、アクアグリーン
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