TSUTAYAのスマートフォン「TONE」発表、月額1,000円から利用可能
2015年5月1日 12時25分更新
4月30日、トーンモバイルは通信サービスと新スマートフォンを発表した。
トーンモバイルはフリービットとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の合弁企業。フリービットが提供していたMVNOサービス「freebit mobile」の事業を受け継いだものだ。フリービットがもつ開発から販売まで垂直統合型のビジネスモデルと、CCCグループがもつTSUTAYAやTポイント等の事業を組み合わせた新たな通信サービスを提供するとしている。
トーンモバイルの特徴としては、「freebit mobile」のスマホ初心者を考慮したシンプルなスタイルをそのまま引き継いでいる点が挙げられるだろう。
料金は容量無制限のデータ通信、IP電話、メール、SMS等の機能が含まれた月額1,000円(税抜、以下同)のプランのみ。必要に応じてオプションプランを付け加えていく形態となっている。基本料金内には無料サポートも含まれており、コールセンターへの問い合わせや画面共有によるリモートサポート、またTSUTAYA店舗での対面サポートが受けられる。
更にCCCが提供するスマホならではの特典として、月額の支払い200円につきTポイントが1ポイント貯まるほか、TSUTAYAのレンタル割引や音楽サービス「MUSICO」との連携も予定しているという。
通信はNTTドコモの3G回線を利用し、下り速度は最大500~600Kbps。動画等を試聴するに際に高速通信を行うには、1GBあたり300円で「高速チケットオプション」を利用する必要がある。
IP電話の他に音声通話のオプションサービスも用意されており、090/080/070番号での通話を利用できる「3G音声オプション」が月額953円(別途、初期費用が1500円必要)。MNPでの移行も可能だ。
この他のオプションサービスとしては、上記した高速チケット1GBとIP電話1,260円分の通話がセットとなった「フラットパックオプション」が月額500円、全国47,000ヶ所のWi-Fiスポットの利用と破壊・盗難時に見舞金の支払いがセットとなった「安心オプション」が月額500円で用意されている。また家族のスマホ利用状況が確認できる「TONEファミリー」は月額無料で利用できる。
トーンモバイルは通信と端末をセットで提供する形式であり、合わせて提供される端末はAndroidスマートフォン「TONE」となる。「freebit mobile」時に提供されていた「PandA」がベースとなっており、5.5インチの液晶に800万画素のメインカメラを搭載する。
特徴的なのはインターフェイスであり、通常のAndroidのホーム画面の他に、必要な機能だけに絞った「スタイル」、説明書がなくても操作ができるシニア向けの「シンプル」、子どもの利用を想定した「Teen」の3つを用意。それぞれがスマホ初心者を考慮したデザインとなっている。
オリジナルアプリも複数プリインストールされており、写真の閲覧、ミュージックプレイヤー、メモ帳、ブラウザ等と、パソコンとのファイル管理が一体となった「TONE one」、1GB分のクラウドストレージが提供される「TONE BOX」、TONE専用アプリなどが簡単にインストールできる「TONEストア」等が用意されており、今後も独自アプリを開発していくとしている。
端末料金は24,000円。電話、トーンモバイルのオンラインストア、全国のTSUTAYA12店舗、TONEストアにて販売され、5月5日より発売開始される。
主な仕様は以下の通り。
・OS:Android OS
・CPU:クアッドコア 1.3GHz
・メモリ:1GB
・本体容量:4GB(ユーザー領域:2GB)
・外部メモリ:microSDXC (最大32GB)
・液晶:約5.5インチ液晶
・解像度:960×540ピクセル
・バッテリー容量:2,500mAh
・メインカメラ:約800万画素
・インカメラ:約200万画素
・サイズ:約151(H)×77.5(W)×9.5(D)mm
・重量:約189g
・WiFi規格:IEEE802.11a/b/g/n
・Bluetooth4.0、1080p動画撮影、デュアルSIMスロット対応(WCDMA/GSM)