VAIOはWindows OSを搭載したスマホ「VAIO Phone Biz」を発表、SIMフリーでContinuumに対応

2016年2月5日 16時55分更新


 VAIOはOSにWindows 10 mobileを搭載したSIMロックフリースマートフォン「VAIO Phone Biz」を発表した。4月に販売開始予定で、想定価格は5万円台。昨年に日本通信から発売されたVAIO Phone「VA-10J」とは全く異なるスマートフォンとなっている。

 「VAIO Phone Biz」は法人利用を想定したSIMロックフリースマートフォン。OSにWindows 10 mobileを採用しているため「Word」や「Excel」といった主要なOfficeソフトだけでなく、「SharePoint」や「Exchange」「Skype for Business」等のビジネス向けソフトも利用できる他、Windowsベースの企業システムとの高い親和性が期待できる端末となっており、企業導入を前提としたセキュリティー機能も備えているとしている。
 法人向けにはNTTドコモ、ダイワボウ情報システムを通して販売する予定。なお個人向けにも提供され、VAIOオンラインストア「VAIOストア」の他にもビックローブ、楽天モバイルといった各MVNO、家電量販店でも取り扱われる。

 本体デザインはVAIOパソコンのフラッグシップモデルである「VAIO Z Canvas」のデザインコンセプトを引き継いだアルミニウムボディが特徴で、デザイン性と堅牢性を両立。カラーはシルバーのみ。生産は海外のODM企業だが、パソコンと同じように国内で出荷前の最終チェックを行う「安曇野FINISH」を実施するなど、クオリティの高さにこだわりをみせている。

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 液晶は5.5インチ フルHDディスプレイを搭載。メモリは3GB、ストレージは16GB、プロセッサにはQualcommの「Snapdragon 617」を採用し、2016年2月時点では国内のWindows 10 mobile搭載スマホの中では最も高いスペックを持つ。また「Snapdragon 617」はWindows 10 mobileの注目機能「Continuum」に対応するため、「VAIO Phone Biz」も利用可能となっている。
 「Continuum」はWindowsスマホとディスプレイ、キーボード、マウスを接続することで、スマホをあたかもデスクトップ版Windowsのように操作できる機能。接続させるには専用のアダプターが必要で「VAIO Phone Biz」はActiontec製のアダプター「ScreenBeam Mini2 Continuum」で動作確認を行っており、同製品を「VAIOストア」にて取扱い予定としている。

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 通信面では3G/LTEに対応し、ドコモとソフトバンクのLTE周波数帯をほぼカバーする。また国内メーカーのSIMフリースマートフォンとしては初となるドコモのキャリアアグリゲーションに対応し、下り最大225Mbpsのデータ通信を利用可能。更にドコモと相互接続性試験を実施予定だという。VoLTEには非対応。

 主な仕様は以下の通り。
・OS:Windows 10 mobile
・プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 617 クアッドコア(1.5GHz/4コア+1.2GHz/4コア)
・メモリ:3GB
・本体容量:16GB
・外部メモリ:microSD(最大64GB)
・液晶:5.5インチ
・解像度:フルHD(1080×1920)
・バッテリー容量:2800mAh
・メインカメラ:1300万画素
・インカメラ:500万画素
・サイズ:約156.1(H)×77.0(W)×8.3(D)mm
・重量:約167g
・対応周波数
 WCDMA Bnad 1/6/8/11/19
 4G/LTE Band 1/3/8/19/21
・WiFi規格:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
・Bluetooth 4.0
・カラー:シルバー

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