LINE BRAIN、渋谷区LINE公式アカウントでの行政サービス申請における eKYCの実証実験に

2020年2月5日 10時00分更新


 LINEが開発したAIサービス‎、LINE BRAINの顔認証技術、ID Card OCRが、渋谷区LINE公式アカウントでの行政サービス申請におけるeKYC(オンライン本人確認)の実証実験に採用されることが決定した。
 LINEは、東京都渋谷区と行政サービスのIT化/高度化を通じた地域課題解決に向けて「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」を2016年8月に締結した。「LINE」の持つコミュニケーションツールとしての機能、技術などを生かし、様々な取り組みを協働で展開している。
 2017年8月より渋谷区の公式アカウント上でAIチャットボットを使った子育て支援サービスを、同年10月からはごみの分別・粗大ごみに関する問い合わせ対応を開始した。また、昨年4月には、住民票の写し等の発行手数料がモバイル送金・決済サービス「LINE Pay」の「コード支払い」で対応できるようになった。その後、特別区民税・都民税など一部の税も令和元年度分から「LINE Pay」で納付可能となっている。
 そして、渋谷区では、渋谷区LINE公式アカウントを活用し、住民票及び税証明書の申請を可能とする「LINEを活用したオンライン申請等」を4月より開始、その申請に必要なeKYC(オンライン本人確認)の実証実験にLINE BRAINの顔認証技術、ID Card OCRが採用されることが決定した。渋谷区では、区民の利便性向上、区庁の業務の効率化を目的として非来庁型の行政サービスを推進しており、今回の実証実験は、自治体業務初のeKYC実用化に向けて行われるものとなる。

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