【NTT R&D フォーラム 2017】AIとIoTの連携「R&Dフォーラム Showcase 2017」
2017年2月20日 10時37分更新
NTTは2月16日と17日の2日間、研究開発の成果を発表する「NTT R&D フォーラム 2017」を東京都武蔵野市の「NTT 武蔵野研究開発センタ」で開催した。今年のテーマは、昨年に引き続き「Open the Way ~2020とその先の未来へ~」。東京オリンピックが開催される2020年に向けて、ビッグデータ解析を活用したストレスの無い移動支援技術やAIを活用した自然対話技術等など、多くの技術開発の成果が紹介された。
フォーラム期間中は、100を超える展示ブースで様々な最先端技術が紹介されたが、2020年を見据えて研究を続けてきた情報提示技術や移動支援技術の成果を、フォーラムの会場を利用して実際に体験することができる「R&DフォーラムShowcase 2017」という試みも実施された。
このShowcaseで中心的な役割を果たしたのが、スマホにインストールして利用する「公式アプリ」である。講演スケジュール、展示会場の案内、会場用Wi-Fiの提供や、画像認識技術を利用した情報表示、自然対話技術を活用してAIが質問に答える案内サービスが提供された。本稿では、その代表的な技術体験をいくつかご紹介する。
混雑回避ナビ
「混雑回避ナビアプリ」では、「制約条件付き最適化技術」によって巡回しやすい訪問順序や「行動傾向を考慮した訪問予測技術」により各展示への興味度を計算し、見学したい展示カテゴリを選ぶだけで「人流予測技術」によって混雑状況を考慮した、スムーズに巡回できるルートを生成。
また、混雑回避ナビと連携したサイネージによる分岐路での道案内、プロジェクションによる混雑情報を考慮した会場誘導案内、変幻灯技術を用いた誘導サインが体験できる「混雑回避ナビ連携IoT」が展示された。
ボット説明員
「自然文FAQ検索技術」により、多様な言い回しがある自然文での質問に自動で回答。実際の説明員に話しかけるつもりで質問を送ると、研究員の代わりにAIが即座に返答する。
受付ロボ(corevo for Reception)
音声認識・合成技術やデバイス連携制御技術「R-env:連舞」をはじめとするAI技術「corevo」により、エージェントとの自然な対話を通じて、興味に合わせて展示エリアを案内。
マイクから話しかけることで、適切な回答を返し、そこまでの行き方をプロジェクションマッピングによって示してくれる。