ソフトバンクが17自治体282校にPepper2,000体を無償貸与、プログラミング教育支援に総額50億円

2017年1月26日 12時37分更新


 ソフトバンクグループ(SBG)は、人型ロボット「Pepper」を自治体に3年間無償で貸し出す「Pepper 社会貢献プログラム スクールチャレンジ」において、貸し出し先を17自治体の公立小中学校282校に決定したことを発表した。約2,000台のPepperを無償貸与し、小中学校でのプログラミング教育を支援する。支援総額は約50億円となり、これまでのSBGの社会貢献活動としては最大規模になる。  
   
 「Pepper 社会貢献プログラム スクールチャレンジ」は、全国の自治体と協力して2020年のプログラミング教育必須化に向けた教育活動を支援することで、児童・生徒の論理的思考力や問題解決力、創造力などの育成に貢献することを目的としている。2017年4月から17自治体の公立小中学校282校に約2,000台のPepperが無償で貸し出され、導入カリキュラムに沿った授業で、合計9万1,000人の児童・生徒のプログラミング教育を実施する。
 そして、自治体が各校のプログラミング授業内で児童・生徒が制作したPepperのアプリケーションや関連する取り組みについての発表会を実施し、SBGが各自治体により選出された取り組みの中から最も優秀な取り組みを表彰する大会を毎年2月に開催することも発表された。   
   
 また、SBGは、今回のスクールチャレンジにあたって、学校法人立命館と、初等中等教育におけるICT活用の促進と教育環境の整備および質の向上を目的とした包括連携協定を締結した。教育分野でのICT活用促進と環境整備、ICTに関わる知識・技能などの育成と知的・人的交流で連携を図る。
 同協定による相互の知的・人的資源の活用と交流の一環として、人型ロボット「Pepper」を2017年4月から3年間自治体に貸し出す「Pepper 社会貢献プログラム スクールチャレンジ」において、全国の公立小中学校で活用するプログラミング教育用のカリキュラムを立命館とSBGが共同で開発する。
 立命館では、2016年6月にソフトバンクロボティクスの協力のもと、立命館小学校の3年生を対象にPepperのソフトウエア開発キット「Choregraphe」を使ったプログラミング授業を実施している。今回はそこで得たノウハウを生かし、SBGと共同でスクールチャレンジ用のカリキュラムを開発することで、児童・生徒の論理的思考力や問題解決力、創造力などの育成を目指す。
 
 
 記者発表会には子役として人気の谷花音さんが駆けつけ、実際のカリキュラムを想定したプログラミング授業を体験。案内役として登壇したソフトバンクグループの池田氏サポートのもと、コレグラフを使ってPepperを動作させたり発話させるなどして会場を和ませた。
 
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 また、プレゼンテーションで登壇したソフトバンクグループ代表取締役副社長の宮内謙氏は、「IT・AI・ロボットなどをうまく活用することで“Fun=楽しい”時代が絶対来る」と述べ、4月からスタートする『Pepper 社会貢献プログラム』について、「今回のケースは非常に大きな意味を持つ。教育のパラダイムシフトを今回のプログラムを通して世界に発信できるかもしれない」と大きな期待を覗かせていた。
 
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