IDC Japan 国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表 2013年度は前年比37.4%増の1,302億円に

2014年4月23日 16時00分更新

・2013年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比37.4%増の1,302億円
・2018年の市場規模は2013年比3.0倍の3,850億円と予測

 
 
 IT専門調査会社 IDC Japan株式会社は国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表した。これによると2013年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は前年比37.4%増の1,302億となった。国内パブリッククラウドサービス市場は拡大を続け、2018年の同市場規模は2013年比3.0倍の3,850億円になると予測している。

国内パブリッククラウドサービス市場予測

国内パブリッククラウドサービス市場予測

 同社によると2013年は、企業がIT導入時にクラウド(パブリッククラウドあるいはプライベートクラウド)を第一の選択肢として検討する「クラウドファースト」元年になったという。

 2012年まではパブリッククラウドサービス(特に、Infrastructure as a Service/Platform as a Service [IaaS/PaaS])の利用用途は新規システム領域が中心だったが、2013年に同サービスの利用用途は既存のシステム領域まで拡大する。これまで、「何となく」棲み分けされてきたパブリッククラウドサービスと、仮想化を含めた従来型のIT製品/サービスの直接的な競合状況が始まったと説明している。

 市場の多様化/細分化はユーザーの需要を喚起し市場の拡大を促進する一方、ベンダーにとっては多品種・少量販売となり、売上原価と販売管理費の効率化が難しくなるとして「継続的な成長のためには、収益モデルの見直しが必要である」(IDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの松本 聡氏)とコメントしている。

 なお国内パブリック・クラウドサービスの一部としては下記が挙げられる。

・IDCクラウドサービス: http://www.idcf.jp/cloud/
・さくらのクラウド: http://cloud.sakura.ad.jp/
・ニフティクラウド: http://cloud.nifty.com/
・アマゾンウェブサービス: http://aws.amazon.com/jp/
※1ドル100円換算、1か月を30日として計算
・クラウド・エヌ: http://www.ntt.com/cloudn/
・GMOアプリクラウド: http://cloud.gmo.jp/

 別の比較サイトでは下記のようなデータも掲載されているので参考にしてみてもいいかもしれない。

【1000円あたりの性能】
※価格性能比=スコア/月額利用料*1000
sakura(741) > ncom(346) > idcf(175) > nifty(123) > gmo(96) > aws(14)

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