スマートフォンからのネット利用者が直近1年間で1,100万人増加

2014年4月25日 16時26分更新

・PCからのネット利用者は350万人(6%)減少、スマートフォンからのネット利用者は1,100万人(38%)増加
・スマートフォンからの女性ネット利用者が増加
・LINE、Amazonの利用者数は、スマートフォンからのネット利用者全体が大きく増加

 
 
 ニールセン株式会社は2013年度(2013年4月から2014年3月まで)の1年間における、インターネットサービスの利用状況を発表した。

 それによると2013年度の1年間でPCからのインターネット利用者は約350万人(6%)減少し、2014年3月時点で5,376万人となった。一方でアプリ経由を含むスマートフォンからのインターネット利用者数は約1,100万人(38%)増加し、3,978万人となった。

利用者数推移

 カテゴリ別では「自動車」カテゴリの増加率が最も高く98%、次いでカメラアプリや写真共有サイトが含まれる「写真機材、写真サービス」、および宅配サービスを含んだ「行事、ギフト」カテゴリの79%となった。その他、アルバイト・就職・転職情報サイトを含む「教育・キャリア」や銀行やクレジットカードなどを含む「ファイナンス」カテゴリもスマートフォンからの利用者全体の増加率(38%)よりも高くなったとしている。

カテゴリ別利用者数・増加率

 サービス別では「LINE」「Amazon」で58%、「Twitter」で48%と全体の平均増加率38%に比べても高い増加率となった。LINEは特に50代以上の男女の増加率が高く、若年層以外にも利用が広がり始めていることが分かった。

 エグゼクティブアナリストの中村義哉氏は、「スマホの普及により、まずSNSやコミュニケーションサービスのスマホシフトが起こりました。最近では動画やECといったカテゴリでもスマホからの利用者が増加している傾向があります。もはや全てのサービスカテゴリでスマートフォンを中心としたコミュニケーション戦略を考える時期に来ているのではないでしょうか」と語っている。
 一般的にはいわゆるホームページのアクセスについても、もはやスマートフォン経由が50%を超えているサイトがほとんどではないだろうか。いわゆる「メディア」に関してはニールセンの分析通り、スマートフォンを中心に考えるべきだと思われる。ではECサイトをはじめ購入や申込までを求めるサイトになるとどうだろうか。まだPC経由での購入が50%を超えているサイトが多いように思われる。ただ確実にスマートフォンの比率は伸びてきており、その比率が逆転するサイトも多くなるかもしれない。2014年はECサイトにおいても「スマホファースト」の幕開けとなる可能性も大きい。

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