携帯電話契約数の47.0%はスマートフォンに

2014年4月25日 16時41分更新

・2014年3月末の携帯電話契約数は1億4,413万件で人口普及率113.4%、うちスマートフォンは47.0%
・スマートフォンのOSシェアは、Android 57.1%:iOS 41.8%
・5年後のスマートフォン契約数は1億300万件に拡大と予測

 
 
 調査会社のMM総研によると2014年3月末の携帯電話契約数は1億4,413万件で、前年度末の1億3,605万件から808万件増加し、総人口に対する普及率は113.4%に達した。内訳としてはフィーチャーフォン:6,468万件(構成比44.9%)、スマートフォン:5,734万件(同39.8%)、タブレット:427万件(同3.0%)となった。
 フィーチャーフォンは前年度末より867万件減少、逆にスマートフォンは1,376万件増加になる。

 2014年3月末の端末契約数に占めるフィーチャーフォン契約数比率は53.0%(前年度より9.7ポイント減)、スマートフォン契約数比率は47.0%(同9.7ポイント増)となった。OS別契約数は1位:Android 3,274万件(57.1%)、2位:iOS 2,394万件(41.8%)、その他66万件(1.2%)となり、2013年9月にドコモからiPhoneが発売されたこともありiOSシェアが増加傾向にあると説明している。

 また今後の市場規模予測としては2019年3月末の端末契約数が1億4,529万件となり、その内スマートフォン契約数は1億300万件でスマートフォン契約比率は70.9%に達する見込み。一方2019年3月末におけるフィーチャーフォン契約数も4,000万件規模を維持し、通話・メールを中心とした利用用途、月額利用料金の安さ、使い慣れた操作性にメリットを感じるユーザーの支持が一定数保たれると予測している。

スマートフォン契約数の推移・予測

スマートフォン契約数の推移・予測

 人口普及率100%を超えてもなお契約数の増加が止まらない。ただ「契約数」に着目すると成長は止まらないように見えるが、「契約金額」に着目するとどうだろうか。つまり契約数の増加の背景にはMVNO含め格安プランがどんどん増えている中で、利用シーンに応じた使い分けを目的とした複数契約も影響していると思われる。そうなると「契約金額」ベースでの市場規模は見た目ほど成長していないかもしれないとも考えられる。消費者としては低料金で利用できることはありがたいのだが、数字に踊らされて無意味な競争に振り回された結果、安定したサービスが受けられなくなるのであれば本末転倒のような気もする。

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