2014年国内IT市場規模は14兆3,733億円、前年比成長率0.1%に
2014年8月11日 16時25分更新
・2014年国内IT市場規模は14兆3,733億円、前年比成長率0.1%
・ITサービス市場規模とパッケージソフトウェア市場規模は成長するも、ハードウェア市場規模は6兆6,144億円と、前年比成長率マイナス2.0%に
IDC Japan株式会社は、2014年第1四半期の実績、および最新の景気動向などに基づき2014年~2018年の国内製品別IT市場予測を発表した。
2014年の国内IT市場規模は、14兆3,733億円、前年比成長率は0.1%となった。ジャンル別では、国内ITサービス市場、国内パッケージソフトウェア市場の2014年の市場規模と前年比成長率は、5兆872億円、1.6%、2兆6,717億円、3.0%と予測する一方、国内IT市場を構成する国内ハードウェア市場が6兆6,144億円、マイナス2.0%となった。さらに国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の2014年の市場規模は25兆3,833億円、前年比成長率はマイナス0.6%と予測している。
要因としては、これまで国内IT市場の成長をけん引してきたスマートフォン市場がマイナス成長に転じること、さらに、2013年の国内IT市場を大きく押し上げたWindows XPサポート終了によるPCの更新需要も落ち着きを見せ、国内IT市場全体としてはほぼ横ばいの成長率となることが挙げられる。
今後については、国内IT市場の2013年~2018年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は0.5%、国内ICT市場のCAGRはマイナス0.5%となり、2018年の国内IT市場規模は14兆6,809億円、国内ICT市場規模は24兆9,038億円と予測する。
IT市場の成長が鈍化してきている。とはいえコンサルティングのカテゴリは成長の余地がまだまだあるはず。ハード機器メーカーは苦しみが伴うが、コンサルティングサービスを提供できる人材育成が急務となるだろう。
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