2015年4月のウェアラブル端末市場は前年同期比2.1倍に、Apple Watchが大きく貢献
2015年5月30日 11時24分更新
5月29日、ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンはウェアラブル端末の販売動向および購入意向調査の結果を発表した。
調査によると、ウェアラブル端末市場はラインナップが拡充した2014年12月以降、販売台数は前年同月の1.3倍以上で推移しており、特に2015年4月にはApple Watchが発売されたことで販売台数は前年同月比は約2.1倍を記録したという。
ウェアラブル端末市場においてスマートウォッチの数量構成比は2015年4月には33%に達しており、また2015年4月におけるウェアラブル端末の税抜き平均価格はスマートウォッチが48,500円、スポーツウォッチが23,500円、リストバンド型が13,300円であったとしている。
ウェアラブル端末の購入意向についてはインターネット調査を実施しており、それによると「購入したい」と回答した割合はスマートウォッチ/スポーツウォッチで20%、リストバンド型で17%となっている。欲しい機能については「時計機能」「歩数や移動距離等の計測」「消費カロリーの計測」が上位3項目に並んだ一方、スマートフォンとの連携を想定した機能への回答割合は総じて低かったという。
購入しない理由については「価格が高い」に次いで、「使いこなせない」「使用用途のイメージが湧かない」などが上位に挙げられている。
実際に購入したユーザーの属性をみてみると、男女比は6対4で男性の方が多く、性年代別に見ると30歳代男性の割合が20%と最も高く、18-29歳男性、18-29歳女性が僅差で続いている。
また購入者は運動頻度が高い消費者が多く、購入者の3割以上が「ほとんど毎日運動している」と回答しており、ウェアラブル端末に欲しい機能と合致した結果となっていると言えよう。全調査対象者では約5割を占めた「特に運動はしていない」の割合は、購入者では約1割に留まっている他、購入者の普段しているスポーツでは「ジョギング・ランニング」が多く挙げられた結果となったという。
インターネット調査は2015年3月3日から2015年3月9日にかけて実施され、対象は 18から69歳までの男女、サンプル数は12,034名となっている。
また本調査では以下のようにウェアラブル端末を分類している。
・ウェアラブル端末:日常的に体に装着し、搭載されているセンサーを利用して心拍などのライフログを収集し、スマートフォン等と連携する機器
・スマートウォッチ:電話やメール、SNS等の確認や操作が行えるもの
・スポーツウォッチ:運動時の記録・計測に特化したもの
・リストバンド型:歩数や睡眠時間、消費カロリー等を記録・管理する目的で手首に装着するもの
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