iPhone出荷台数は前年同期比20.8%減に――2015年第4四半期 国内携帯電話出荷台数
2016年3月8日 11時43分更新
IDC Japanは2015年第4四半期(10月~12月)および2015年通年(1月~12月)における国内携帯電話出荷台数を発表した。
2015年通期のスマートフォンとフィーチャーフォンを合計した携帯電話出荷台数は前年比5.9%減の3,442万台となった。そのうちスマートフォン出荷台数は同3.6%増の2,749万台となっており、スマホの増加分以上にフィーチャーフォンの出荷台数が落ち込んでいる状況だ。
2015年通期におけるスマートフォンのベンダー別シェアは、前年から6.3ポイント落としたものの52.4%でAppleが引き続きシェア1位を獲得。2位以下はソニー 14.4%、シャープ 9.6%、京セラ 7.1%、富士通 6.2%の順となっている。
フィーチャーフォンも合わせたシェアでは、Apple 41.9%、シャープ 12.7%、ソニー 11.5%、京セラ 10.8%、富士通 9.1%。

2015年 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア

2015年 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア
一方2015年第4四半期だけを見てみると総出荷台数は前年同期比15.7%減の1,046万台となっている。iPhoneの出荷台数の落ち込みが主な原因と見られており、スマートフォンの2015年第4四半期の総出荷台数は同13.7%減の852万台でマイナス成長となってしまった。この点は年間のOS別シェアにも影響を及ぼしており、2015年から後退して52.4%に減少してしまっている。

スマートフォン出荷台数 OS別シェアの推移: 2011年~2015年
2015年第4四半期のスマートフォンのベンダー別シェアは、上述したようにiPhoneの出荷台数が大幅に減少したもののAppleが53.3%でシェア1位を獲得。以下、2位 ソニー16.4%、3位シャープ 9.5%、4位富士通 9.5%、5位京セラ 8.9%となった。
フィーチャーフォンも合わせたシェアではやはりAppleが41.9%で1位となったが、前年同期比20.8%減と大幅に落ち込んでいる。2位はシャープで12.7%、3位はソニーで11.5%。以下、京セラ 10.8%、富士通 9.1%と続いている。

2015年第4四半期 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア

2015年第4四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア
「実質0円廃止」による携帯電話市場の動向について、IDC Japanの片山雅弘氏は「今後はタスクフォースの答申に基づく総務省要請によりスマートフォンの実質0円販売を廃止することで、通信事業者は過度の買い替えを追う必要がなくなり、端末販売や価格設定に関する主導権は、iPhoneを中心に、携帯電話機ベンダーから通信事業者に移っていくであろう」と分析している。
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