スマートフォン出荷、年間初の3,000万台超に、SIMフリー拡大―MM総研調査
2017年5月19日 11時08分更新
MM総研は2016年度通期(2016年4月~2017年3月)の国内携帯電話端末の出荷台数調査結果を発表した。
2016年度通期の携帯電話端末総出荷台数は前年比0.3%減の3,648.6万台と5年連続で減少した。
内訳をみると、スマートフォン出荷台数が3,013.6万台(3.3%増)で初めて3,000万台越えとなり、これまでのピーク2012年度(2,972万台)を上回る過去最高の出荷台数を記録した。一方、フィーチャーフォンは前年度比14.4%減の635万台で、2000年度の出荷以来の過去最低だった2015年度を下回った。
総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は82.6%(前年度比2.9ポイント増)、フィーチャーフォン出荷台数比率は17.4%(2.9ポイント減)となった。
SIMフリースマートフォン出荷台数は前年度比63.5%増の281.6万台となり、スマートフォン出荷台数全体に占めるSIMフリー比率は9.3%に拡大した。
2016年度のメーカー別出荷台数シェア1位はAppleで、2012年度以降5年連続1位を獲得。同社の出荷台数として2014年度を上回り過去最高を更新した。総出荷台数に占めるシェアは43.5%となった。以下、2位ソニーモバイルコミュニケーション、3位シャープ、4位京セラ、5位富士通の順となった。
SIMフリーを含むスマートフォン市場の出荷台数シェア1位はAppleでシェア52.7%、以下、2位ソニー、3位シャープ、4位富士通、5位京セラの順となった。
SIMフリースマートフォン281.6万台に限定したメーカー別台数シェアは1位がASUSでSIMフリー市場シェア29.4%となった。「ZenFoneシリーズ」を展開しており、同市場で3年連続1位を獲得した。
以下、2位Huawei、3位プラスワン・マーケティング、4位富士通の順となった。
MM総研では、2017年度の総出荷台数を前年度並みの3,650万台(うちスマートフォン出荷台数3,080万台)と予測する。以降は、2018年度:3,640万台、2019年度:3,610万台、2020年度:3,770万台と予測している。
関連カテゴリー